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FRP製グリルメッキ加工

大型トラック用FRP製グリルにメッキ加工した商品です。
大きさは横が2000ミリで縦が700ミリなのですが、FRP製品ではこの大きさが限界です。
前回もブログに貼り付けさせて頂きましたが他の樹脂と違って、FRP製品はゲルコートによって
作られますが多少なりとも表面に巣穴が必ず出来ます。自動車メーカーさんのFRP製品(パーツ)は
巣穴の多さはあまりどのパーツも変わりませんが、オリジナルパーツは作り手のうまさによって随分クオリティが
変わってきます。ですのでお見積りは送って頂いて巣穴が極力無い状態で作っているのか、適当で作っているのかによって
当社の手間賃がかなり変わってきますのでお値段をお出しする事が出来ません。どちらにしましてもABS等のメッキ加工の
樹脂よりもお高くはなります。FRP製品を作られている業者様からのお見積り依頼が大変多いのでブログに書かせて頂いておきます。
注意事項として、FRP製品に塗装がされていたり、汚れているとメッキ加工は不可になります。

旧車マセラティアンチモニ製エンブレム再メッキ前

このエンブレムの素材は亜鉛ダイカスト(アンチモニ)です。
錆びは全く有りませがクロムメッキがくすんでいるのをなおして欲しいと
個人様からのお願いです。新品もあるみたいですがかなりお高いみたいです。
アンチモニの再メッキ加工は通常のメッキ加工では綺麗に仕上がりませんので
上メッキ加工で再メッキ加工を行います。まず、エンブレムに付いているメッキを
全て剥離致します。剥離が終わるとアンチモニの表面が月のクレーターの様に
ボコボコしています。このボコボコは細かい粒子の金属パテで表面補修致します。
当然、ボコボコはこれによって無くなります。錆びにくい様にサフ、プライマー処理を行い
生地を整えます。この状態では電気が通らないので無電解メッキによって通電出来る様にします。
ここまで来ると中メッキのやり方で大丈夫です。銅メッキを分厚く次にニッケルメッキも分厚く
クロムメッキ加工で完了です。納品させて頂いたおり大変満足されていました。

三菱キャンター泥除けパーツメッキ加工前

このパーツは三菱キャンターのフロントタイヤ用泥除けで素材はPP製樹脂で新品で
表面はザラザラしているシボ有りです。今回は2トン車の泥除けですのでメッキ加工をして装着しても大丈夫ですが
大型トラックはフロントタイヤに荷重が大きくかかるとタイヤと泥除けが擦れてしまうのでメッキが割れる可能性が有りますので
あまり大型トラックにお勧めは出来ません。泥除け樹脂パーツを脱脂して汚れと油分を取り除きます。
(この作業を中途半端に行いますとメッキが剥がれたり水泡みたいにクオリティが下がります。)
そしてシボ(ザラザラ)が有りますのでサフ、プライマーでおおとつを消して表面を平らに致します。
表面を整えたら、通電するように無電解メッキ加工をします。銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工
でメッキ加工は完了いたします。完了したらメッキが分厚くついて白っぽくなっていたりしますので青粉で磨いて
お客様に納品をさせて頂きます。

旧車バイクナンバープレートステー再メッキ前

この商品はバイクの希少価値車、ナンバープレートステーです。
見るからに年式はかなり古いと思われます。このパーツ何回かご依頼が
来ています。素材はスチール製で肉厚もそこそこあるのでバフ研磨も力こめて出来ますので
綺麗に仕上がりそうです。メッキの光沢は全くありません。まず、このパーツにメッキが付いているので
シアンで数日かけて剥離致します。次にバフで磨くのですがステーと真ん中の盛り上がったところの境目は
バフがあたらないのでルーターで丁寧に磨きます。この時点で腐食痕が消えてなければ楊板金にてクオリティを
上げる手も御座いますのでお客様に追加料金がかかるのでご相談します。後はメッキ加工に移ります。
銅メッキ加工をしもう一度バフ磨きしてピンホールに銅の粉を埋めます。又、銅メッキ加工を分厚くし
ニッケルメッキも分厚めに致します。このニッケルメッキを分厚くすると錆びにくくなりますので
非常に大事です。クロムメッキ加工で完成です。

キャンターステンレスパーツメッキ加工

この商品は現行三菱キャンターのキャブに外品のステンレス製カバーをかぶせるパーツです。
この商品はメードインジャパンで片面700番研磨位の状態で売られています。
ステンレス研磨パーツは初めは綺麗のですが、一か月経ち、二か月経ち、月日が経つにつれ
だんだんとくすんで番手が下がってきます。ここで着目したのが大阪府守口市にある
三菱ふそうの代理店中山自動車さんがこのパーツにメッキ加工したこの状態で販売する事によって
クロムメッキがステンレスの綺麗な番手をカバーし綺麗さを長持ちするメリットとして
販売されているのです。素晴らしい付加価値です。トラックパーツやバイクパーツ、車パーツの
殆どがメッキパーツなのにステンレスパーツが一部に装着していると色合いが少し違います。
色合いが違う事によって綺麗さのクオリティが下がってしまうデメリットが出てしまう、そんな悩みを
メッキ加工する事によって解決できるのです。ご興味がある方はお問い合わせ下さい。