ブログ

ドアメッキ加工について。

現在、当社のドアメッキ加工の受け付けに付いてですが、中古ドアのメッキ加工が大変に込み合っている為、受付を中止させて頂いております。尚、新品ドアのメッキ加工の受け付けはお受けさせて頂いております。中古ドアのメッキ加工が空き次第ブログにてご連絡をさせて頂きます。新品ドアでメーカーの箱に入っている状態での受付になるのですが、トラックの車種、エンジン形式等、車検書のコピーをファックスして頂ければお客様よりドア料金納金後、当社にてお客様の代わりにメーカードアを購入しメッキ加工する事は可能です。
お互いのトラブル防止の為、代理での購入依頼書にサインをして頂く事は必須になります。
ドアメッキ加工の納期に関しまして、かなりの月日が予想されますので、あまり納期に余裕が無いお客様は、ご遠慮下さいます様宜しくお願い致します。ドアメッキ加工のご請求に関しまして完成後、ファックスかメールにてご請求書を送らせて頂きます。

レンジャープロドアメッキ加工

このトラックは大阪府摂津市にあるヒトツヤニヤク様です。日本のトップレベルのアートトラックの会社です。
アートトラックの展示会に展示されています。当社の大切なリピーター様です。現在ドアメッキの順番待ちが大変多い為
新品のドア以外はお取扱いしておりません。順次中古ドアのメッキをお受けできる時にはご連絡をさせて頂きます。
中古ドアのメッキ加工の仕方ですが、新品ドアと比べると大変な手間がかかります。まず、中古ドアを塗装剥離致しますと
パテがよく表れてきます。ほんと稀ですが新品ドアも剥離致しますとパテが出た事も当社では経験しています。余談ですが・・・
3枚に1枚位の感じでパテが入っている為新品ドアよりメッキ加工が捗らないのです。パテが出た場合、パテの上にメッキが乗らない為
パテをドアからそがなくてはなりません。中古ドアの傷にパテが埋めてある物をしっかりと取り除きます。その次に本来のメッキ前の板金(楊板金)をします。

旧車パーツメッキ加工

このパーツは車のどの部分に付いているのかは分かりませんが当社では3回ほどメッキ加工をさせて頂きました。
ご覧の様に手のひらサイズでねじ山が付いている棒状の左右に小さいシリンダーみたいな物が有り、内部がピストンみたいになっております。
元々は黒色の塗装がされていて年式が古いせいか少し錆がありました。塗装が付いている場合は塗装用の剥離剤でまず剥離致します。
その次にシアンで錆と亜鉛メッキを剥離し、スチールを裸に致します。
次にバフ研磨ですが中々小さいパーツであまり力を入れてしまうと棒が曲がるので軽めに研磨いたします。因みに棒状のねじ山は磨かない事、磨きますとメッキを付けて車に装着するとサイズが合わなくなる可能性が有ります。この様なパーツの場合、程ほどの磨きが良いと思います。
次に銅メッキ加工をし、分厚くニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工でメッキの工程は終了です。出来上がったメッキパーツに青粉でフェールトするとピカピカになります。

アルミニウム製バイクパーツメッキ加工

これはアルミニウム製エンジン付近のパーツです。手のひらサイズで凸凹が多い為バフ研磨がしにくい部類になります。
元々、アルミニウムにメッキがかかっていない物、削り出しの物以外、殆どアルミニウムの錆止めのアルマイト加工がしてあります。
このパーツもアルマイトがかかっている為に、アルマイト剥離をしまければなりません。メッキ加工前にアルマイト剥離を行い次にバフ研磨を行い、ご覧の様にバフが入らない所はルーター研磨で磨きます。その次に行うのは銅メッキ加工になります。アルミニウム自体スチールよりもピンホールが多い為銅メッキをした後に更にバフ研磨を行います。理由は銅メッキをバフで研磨する事によって銅の粉がピンホールに入ります。するとメッキが仕上がった時に表面の見栄えが綺麗になる為、二回にわたってバフ研磨と銅メッキを手間かけて行うのです。この作業が特に大事になってきます。メッキ加工を行うとこのように綺麗に仕上がります。

1920年代フォードグリルパーツ再メッキ

昨日のブログでご紹介した1920年代フォードのグリルパーツ(内部)です。素材はステンレス製で錆は少しで光沢は半減している状態でした。かなり希少価値が高いので室内管理で年数経過のわりに劣化は少ないようです。ステンレスのバフ研磨とスチールのバフ研磨では全く違いますので、ステンレス用バフを使用します。スチールは体重をかけながらバフに押し当てて行くのですが、ステンレス研磨の場合スチールよりも力を入れて磨きますと焼け跡や傷が付いてしまいますので難しいしお高くなります。いずれにしましても、磨きをどれだけ綺麗に仕上げるかによってメッキが綺麗です。スチールはダメですが、ステンレスパーツにメッキがかかっていないパーツであるならば、バフ研磨して頂いて送って頂いてもかまいませんがステンレスのバフ研磨屋さんレベルの磨きが必要になります。ステンレスメッキはスチールメッキと綺麗さと錆びにくさのクオリティは上メッキは違いますが中メッキと下メッキは落ちてしまいます。

業者様、個人様にメッキ加工ご依頼前のアドバイス

業者様と個人様に当社からメッキ加工前のアドバイスをさせて頂きます。
1、メッキをしたいパーツ以外は一緒に送らないで下さいね。
2、例えばバンパーを送って下さる場合、小さな傷や小さな凹み気になる所や目をころさないと分かりにくい所へはマジックや付箋等で
印をつけて頂くと助かります。
3、ドアハンドル、リフレクター等細かくばらせる物でしたら全てばらして頂くと助かります。
4、バイクパーツによくあります油、グリス等洗剤で洗って頂いて送って下さいますよう宜しくお願い致します。
5、メッキ加工の工程には順番がありますので、剥離をせずに錆をとる為にサンダーで削ったりされますと、反対に手間がかかる上に
クオリティが下がりお客様にはデメリットしか御座いませんので手を付けずにパーツを送って下さいますよう宜しくお願い致します。
6、業者様、個人様問わずご自分で板金加工してパーツを送って下さいましても、クオリティ上返品させて頂くことも御座います。