パーツとパーツが専用ボルト等の止め具が付いている物へのクロムメッキ加工が出来るか出来ないかのお客様にご説明をさせて頂きます。
2017年11月24日
ご覧のパーツは、トヨタの量販車ドアハンドルパーツです。
このパーツの状態は、メーカーの新品パーツでABS製樹脂に塗装がされていて可動する部分にはグリスが付いています。
この自動車の場合、ドア4枚ある内の1枚だけがメッキでは無くご覧の塗装みたいです。
それで、業者様からのこのドアハンドルをクロムメッキ出来ないかとご相談を頂いた訳です。
その答えはメッキ加工は出来ますと言う事なのですが、今回のドアハンドルはつ以上のドアハンドルと違い2つのパーツが専用繋ぎで装着し
可動出来る状態なのです。
この可動する状態で強引にメッキ加工致しますと、メッキがかかっている部分とメッキがかかっていない部分に見栄えの悪さと、
メッキが剥がれやすくなる為に、可動部をばらさなければならない事になります。
当社(メッキ工房光沢屋)で出来る事はさせて頂くのですが、そういう技術は業者様の方がうまく確かな仕事をされますので
メッキ加工をしたいパーツを送って頂く前に可動部等の箇所はばらして頂く事が良いのです。
万が一、ばらさずに送って頂いた場合は、当社指定の業者さんにて有料でばらさせて頂く事になるか、ご返送させて頂く事の何れかになりま
す。
今回は樹脂パーツの場合を例に挙げさせて頂きましたが、金属パーツも同様になります。
現行車の殆どが、ドアハンドルの素材は樹脂ですが、旧車のドアハンドルは金属パーツになっています。(アンチモニ、真鍮)
旧車のドアハンドルの裏も専用パーツ(バネ等)が装着されています。
この様な場合もメッキ加工をする場合は外さなければ加工出来ません。
この様な、ドアハンドルもそうですが他のパーツで同じ様な事が考えられるパーツは、スチール製バンパーに付いている専用ボルト、
スチール製グリルの裏面に装着されている専用ボルト、リフレクター裏面に有るソケットや専用ボルト、ナット、
バイクのパーツで言いますと、タペットカバー内に付いているグリス、フレームに装着してある専用ボルト、マフラー内部の汚れや触媒、等
様々なパーツの裏面にはメッキ加工とは関係ない物が装着されていますので、ご確認をお願い致します。
因みに、メーカー様のメッキパーツにメッキ加工せれている場合のパーツの作り方は、塗装がかかっていない状態で表面がツルツルでシボが
ないABS製樹脂にメッキ加工をして、バラバラになっているパーツを組み立てて完成させる工法ですので
結局、私たち専門メッキ業者もメーカー様の様にバラバラの状態でメッキ加工して組み立てをしなければ製品が完成しない事になるわけです。
メッキ加工についてのご相談は専門業者のメッキ工房光沢屋にお問い合わせ下さい。
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