2トン車用ドア横パネルを業者様が板金せれてメッキ加工を依頼して頂いたパーツのご説明。
2017年12月12日
この写真は業者様が2トン車のドア横(キャブ)を切断されてメッキ加工をしたい為に送って頂いた状態です。
大型トラックや中型や中型トラックの寝台パネル(ドア横部分)は購入する事が可能な車種も有りますが、2トン車はベットが付いていない為
ドア横パネルは御座いません。
この2トン車のオーナー様がお取引されている業者様にご相談されて、同じ型のドア横を切断し穴が開いている所を楊板金されました。
今回のパーツをメッキ加工でご依頼して頂いた業者様は、ご自分で楊板金を頑張ってして頂きましたが、当社のブログでのご説明に御座います
様に、板金する時は塗装が付いている場合は塗装剥離した後、シアンに漬け込んで素材その物にしてから楊板金が鉄則。
メッキが付いているパーツの場合も、シアンに漬け込んで素材自体にしたから楊板金が鉄則です。
この工程はパーツをメッキ加工が終了し見栄えを確認致しますと歴然とクオリティが変わります。
業者様で楊板金技術が達者であっても、メッキ加工の工程を飛び越えて加工致しますとパーツをメッキ加工して欲しいと依頼して頂いたお客様
も当然がっかりされるだけでなく、それを受けた業者様も信頼を損なってしまう事にも繋がりますのでシアンでパーツを付け込むまでは
楊板金はされない事が良いです。
この状態からまず行わなければいけないのは塗装剥離ですので車屋さんに有る塗装剥離剤で剥離致します。
そう致しますと素材が出てきますが(今回の素材はスチール)スチールには元々錆止めのメッキがされている事が殆どですので
シアンに漬け込んで更に剥離し素材その物にしなければいけない訳です。
この状態でやっと板金加工へと移る事が出来ます。
その際に気を付けなければいけないのは、真鍮を用いた楊板金が鉄則です。
真鍮は元々錆に強い素材です。例えば、洗面パーツや鍵など、錆びると特に困る所に使っている素材が真鍮なのです。
もう一つ板金の際に気を付けなければいけないのは、素材と板金痕との段差です。
もっと分かりやすくご説明させて頂きますと真鍮部分とスチール部分の境目です。
大抵の業者様の楊板金は爪で引っかかる位の仕上がり具合ですが当社の楊板金は引っかかりが無い為にメッキ加工で仕上がると
板金痕が分からなくなります。
基本、当社にお任せ頂く方がクオリティも上がりますし、お値段もお安くなりますのでお勧めです。
この爪で引っかかる程度の板金ではメッキの厚みがあってもカバー出来ません。
板金加工出来上がりの次の作業は、バフ研磨によって顔が映る位まで磨きます。
やはりメッキの仕上がりを良くする為には大変に大切な作業になる為に、熟練した研磨職人の腕が必要になります。
当社は研磨作業における大切さを重視している為に専門の研磨業者様に業務委託しております。
やはり餅屋は餅屋と言われる様にメッキ屋さんのバフ研磨とバフ専門業者様の仕上がりは全く違います。
この時点でメッキ加工前の下地作業が完了した状態になります。
今回業者様のメッキランクは、当社の中ランク厚メッキ加工ですので通常よりも分厚くメッキをかけます。
個人様、業者様のクオリティに対するご要望、ご予算や納期をお聞きした上でメッキ工房光沢屋はメッキランクを
お客様に丁寧にご説明しご提案させて頂きます。
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