昨日の続きで、現行用自動車バンパーにメッキ加工を行う為のご説明をさせて頂きます。
2018年01月11日
昨日は、旧車用バンパーのメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)のご説明を分かりやすくさせて頂きましたが
本日は、現行車、所謂バンパーの素材が樹脂製の場合はどうなのかと言う事をご説明させて頂きます。
現行車の全てが樹脂では無いですが、殆どの自動車が樹脂です。
純正バンパーの素材がメッキ加工を行う上で最も重要な要因になります。
現行車のバンパーで言いますと、ポリプロピレン製樹脂(PP)やABS樹脂が多いです。
バンパーの役割がボディーに対する緩衝材で有りますので、一番適している素材がポリプロピレン製樹脂所謂PPです。
ですので各自動車メーカー様の多くがバンパーの素材をPPやその合成樹脂が使われています。
普通、樹脂にメッキを行う時、相性が良いABS製樹脂を使うのですが先ほどもご説明させて頂きました様にバンパーはボディーの緩衝材で
すので柔軟性が有る素材でPP製樹脂を使うと言う事になります。
このポリプロピレン製樹脂(PP)バンパーの場合、レクサス、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、ダイハツ、スズキ、光岡、等
日本メーカー各社の樹脂バンパーに塗装が施されて自動車が販売されております。
そのメーカー純正樹脂バンパーにメッキ加工を行う際、新品未使用品が加工がしやすく、お値段も経年劣化した樹脂製バンパーよりも
お値段が安く済む他、納期も早めになります。
当社のメッキ加工方法としまして、モーターショウで使用する樹脂を金属化して行う作業ですのでメッキ加工の中で一番の見栄えのクオリテ
ィと長持ちするクオリティになります。
メーカー純正未使用バンパーの表面に塗装が付いている塗料を強い剥離剤で丁寧に剥離作業を行います。
バンパー全体を脱脂し、元々の綺麗な樹脂の状態に戻します。
そのままでは、メッキ加工が出来ないのでここで表面補修と言う作業を行います。
一番良いメッキは電気メッキ加工と言い電気を使った作業になりますので、樹脂バンパー表面に通電効果をもたらす様にしなくてはなりませ
ん。通電効果をもたらす作業を行い銅メッキ加工を行います。
その後、ニッケルメッキ加工を行い、クロムメッキ加工を行います。大雑把な説明になりましたがこの様な作業になります。
次にご説明させて頂くのは、メーカー純正樹脂バンパーでは無く、外品バンパー所謂、エアロ専門パーツの樹脂製バンパーにメッキ加工を
行うご説明をさせて頂きます。
先ほどはメーカー純正バンパーの素材の殆どがポリプロピレン製樹脂(PP)でしたが、外品エアロバンパーはFRP製バンパーが
非常に多く使用されております。
このFRP製樹脂バンパーにメッキ加工を施し場合は、新品未塗装で汚れ無しでなければ加工が不可になります。
メッキ加工方法は、FRP製樹脂バンパーの表面を丁寧に脱脂作業を行います。
次にFRPに有る巣穴を埋めるために表面補修を行い綺麗に生地を整えます。
PP製バンパーと同様に表面に通電効果を出すために通電効果が出る作業を行い、銅メッキ加工を行い次にニッケルメッキ加工を行い
最後にクロムメッキ加工を行って完了です。
樹脂製バンパーで一番手間がかかりメッキ加工賃がかかるのがFRPになります。
メーカー純正樹脂バンパーと外品エアロバンパーにメッキ加工をお考えされているメーカー様、業者様、個人様、お問い合わせお待ちしてお
ります。
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