昨日に続きスチール製ホイルにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)、ガリ傷を直す事が可能か不可かのご説明。
2018年01月17日
昨日の続きになりますが、スチール製ホイルにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)また、それらのホイルにガリ傷が有る場合に
修繕も可能なのか不可なのかのご説明をさせて頂きます。
まず、トラック用ホイルなのですが現在は8穴及び10穴、22.5インチホイルまで予約が詰まっている為に受け付けは致しておりませ
んのでご了承願います。
旧車バイク用ホイルの場合は鍍金表面に錆が出ていて、クロムメッキの光沢も失われ、リム等に傷が有る状態でのご依頼が多く御座いますの
でそれを例にとってご説明をさせて頂きます。
皆さんがご承知の様にバイクの場合は自動車やトラックの様にメッキ加工面は片面では無く両面になります。
その為に両面に対しての綺麗さが求められる為に手間がかかります。
その為に、バイク用ホイルにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)する場合は自動車用ホイルよりお値段が高くなる事が御座います。
バイク用ホイルをメッキ加工とガリ傷の修正を行う方法は、初めに塗装やメッキ、錆止め等の表面保護してある全ての物を剥離しなくては
なりません。ホイルの場合リムとスポーク部分が入り組んでいる事が多い為に端等に錆止めが綺麗に剥離がされている状態に致します。
今回バイク用ホイルのメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)でガリ傷有りは当社の上メッキ加工を行う事を想定したご説明をさせて頂き
たいと思います。
剥離が完了した状態になると次にある程度バフ研磨を行い錆や腐食している個所を整えます。あまり研磨いたしますとホイル自体の強度が
損なわれる為にある程度が肝心になります。
次にガリ傷や腐食痕を補修する為に細かい粒子のアルミニウム製金属パテで表面補修を行い本来のホイルの生地とバランスを整えます。
この作業が終了致しますと、メッキ用サフェーサー、プライマー等によって表面補修と生地全てを錆にくい様致します。
この状態では、通電効果が無い為に無電解メッキ加工を行い表面に電気が通る様に致します。
ここからが本来のメッキ加工になりますが、バンパーの様にあまりにもメッキ厚を分厚く致しますと走行時や装着した時の不具合が発生して
はならない為に分厚くは致しません。
基本、ガリ傷が有る場合はこの様な細かい粒子のアルミニウム製金属パテを使用し表面補修を行いメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)
を行います。自動車、バイク、トラック問わずです。
新品のホイルの場合も素材の生地自体が悪い場合やアルミニウム素材等のピンホールを隠す為に細かい粒子のアルミニウム製金属パテに
よる表面補修を行ったメッキ加工の方がクオリティは上がります。
お値段が高くなり、納期も手間がかかる為に普通のメッキ加工よりその分遅くなりますがお勧めです。
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