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旧車用モールをメッキ加工(再メッキ加工、リクローム)と板金加工が出来るか?出来ないか?を分かりやすくご説明をさせて頂きます。

この旧車用モールはブタケツローレルのバンパー付近に装着しているスチール製モールです。

ご覧の様に三分割で錆が酷い上にかなりきつい凹みが御座います。

お客様のご希望で中メッキ加工(厚メッキ)と板金加工有りでお願いしますと。

三分割のスチール製モール表面に黒色の塗装がしてある様なのでまず塗装剥離致します。

その後、シアンに漬け込んでスチールの錆止めのメッキと錆を溶かします。

恐らく、写真の様に錆が表面から飛び出ている個所は貫通穴になるのではと予想されます。

シアン剥離を慎重に行い有る程度の所で引き揚げて板金に回す方が賢明です。

この様な場合は、この作業の時点でお客様に板金加工を行う個所とそのクオリティ、板金加工代金をご提示させて頂く事に致します。

今回のスチール製モールは50数年経っている状態で素材が生きている事の方が珍しいので写真の様な錆はこの手の旧車では普通かも

分かりません。ですのでこの位の経年劣化しているパーツに関しまして概ね板金加工を必要とすると思われていた方が良いと思います。

尚、中メッキ加工(厚メッキ)の場合の板金加工には真鍮を溶かし腐食痕や穴、凹みに流し面を整える方法の為に素材による錆の長さが大き

い場合は裏面からスチールの板等をあて加工を行う事が御座いますので、モール等の様な裏面に装着される時の遊びが少ない場合は

中メッキ加工による楊板金加工は不適合の場合は当社の上メッキ加工による細かい粒子のアルミニウム製金属パテを使用する方法が

望ましいと思います。

当然、当社の代理店様はお分かり頂いておりますが当社に初めてメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)をご依頼して頂いている

大切なお客様には、商品到着後に各お客様にそのパーツ事にどのメッキランクがそのパーツによってお得でクオリティが上がるかを

分かりやすく丁寧にご説明をさせて頂いておりますのでご安心下さい。

必ず、お客様目線で商品のご提案をさせて頂きます。

加工の話に戻りまして、板金加工の個所と板金加工賃と、そのクオリティのお話をさせて頂いてお客様の予算が当然限られている方が多いの

で予算内で目立つ所だけと言う様な感じのご提案も大いに有りです。

お客様に御提案させて頂いた通りの板金加工が終了致しますと次に行われる加工はバフ研磨作業になりますがこのスチール製モールは大変肉

厚が薄い為にスチール製バンパーの様に肉厚が無い為に体重をあびせて磨く事が出来ない為により丁寧かつ慎重に作業を行います。

次に行う作業は銅メッキ加工になりますが、この一回目の銅メッキ加工を行う意味は素材に有るピンホールや板金加工の個所と元々の素材の

段差を埋めたりする効果を出す為に行います。そしてバフ研磨作業によって銅面を磨く事で銅の粉が現れその銅の粉がピンホール等に埋まっ

ていくと言う仕組みです。

この作業が終了致しますと再度、銅メッキ加工を行いメッキ加工完成時の見栄えが良くなるメリットの為にこの作業を致します。

そして次にニッケルメッキ加工を行い最後に行われるクロムメッキが付きやすい効果と錆びにくくする効果の為にこの作業を行います。

そして今ご説明をしたクロムメッキ加工になりますがこのメッキのメリットは銀に近い色合いと光沢を出す為に行う訳です。

この様に50数年の経年劣化した旧車ブタケツローレル用スチール製モールもこれだけの手間を掛けてメッキ加工や再メッキ加工(リクロー

ム)及び板金加工を行わなければ絶対に綺麗になりませんので、この様なパーツの場合メッキ塗装等をされない様にご注意下さい。

経年劣化が酷く板金が必要なモールのご相談はメッキ工房光沢屋にご相談下さい。