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旧車ブタケツローレルトランクマスコット(アンチモニ製)を再メッキ加工(リクローム)の方法をご説明させて頂きます。

本日のパーツはブタケツローレルのトランク用アンチモニ製マスコットを再メッキ加工(リクローム)を行う方法を業者様と個人様に

ご説明をさせて頂きます。

現在の自動車はトランク用マスコットやボンネットマスコットが付いていても、その素材は恐らく樹脂製だと思いますが今から30年ほど

前に生産されているパーツはこの様なアンチモニ製(亜鉛ダイカスト)が使われていました。

この素材は当時自動車メーカーの殆どが大量生産でコストも安い事から使用されているのですが、新品の亜鉛ダイカスト(アンチモニ)には

メッキ加工(クロムメッキ)出来るのですが、再メッキ加工(リクローム)しますと綺麗にメッキが出来ず表面が汚い上にメッキが剥がれや

すくなります。

ですので、旧車のレストアで色々有りますがある意味一番レストアしにくいパーツです。

当社としましても、メッキランクの中からお客様に選んで頂くシステムを取らして頂いていますがアンチモニ製パーツ(亜鉛ダイカスト)だ

けは上メッキ加工になります。

それでは、旧車ブタケツトランク用マスコットパーツ(アンチモニ)の再メッキ加工(リクローム)の方法を分かりやすく丁寧にご説明を

させて頂きます。

ご覧の様にこのマスコットには黒色の塗装が施されていますので塗装剥離を行います。

そうするとクロムメッキが必ず見えてきます。

この段階でシアンやアルカリによる剥離を行いますがスチール等の金属と違い表面が月のクレーターの様にボコボコになってしまいます。

その理由はアンチモニ製品(亜鉛ダイカスト製品)は酸に大変弱く上に元々素材が悪い為にピンホール等の空気穴が存在する事から

特に再メッキ加工(リクローム)では綺麗にならないのがメッキ業界では有名な話です。

根本的に通常のメッキ加工では綺麗にならないので、アンチモニ製トランクマスコット表面を剥離作業後にボコボコになってしまった状態全

体を細かい粒子のアルミニウム製金属パテによって表面を綺麗に修復致します。

この作業を行わないでバフ研磨作業によって綺麗にしようとしたとしても絶対に綺麗にはなりません。

この事からアンチモニ製パーツは上メッキ加工による方法でなければ綺麗にならない事になります。

通常この方法は町のメッキ屋さんでは不可能です。強引にしたとしても表面がボコボコで汚く仕上がり直ぐに剥がれてしまいます。

アルミニウム製金属パテによって修復作業が完了致しますと、今度はサフェーサー、プライマー作業によって錆びにくく致します。

その次に行う作業は無電解メッキ、導電塗料によって電気が通らないプライマーに通電効果を施します。

そうする事によってスチール製メッキバンパーの様に大変強いメッキになります。

通電効果が出たアンチモニ製トランクマスコットに銅メッキ加工を行います。

そしてバフ研磨作業を行いピンホール等にバフ研磨で削れた銅の粉を埋めていきます。

そしてもう一度銅メッキ加工を行いニッケルメッキ加工を行います。

もうここまで来ると通常のメッキ加工と一緒です。最後にクロムメッキ加工を行い、元々黒色だったトランクマスコットの個所に

塗装を施し作業は完了になります。

旧車パーツ、アンチモニ製パーツ(亜鉛ダイカスト)の再メッキ加工(リクローム)はメッキ工房光沢屋にお問い合わせ下さい。