MOTO-GUZZIV7RACERの純正サイドカバーにメッキ加工を行います。
2018年02月10日
この商品は、個人様のご依頼でMOTO-GUZZIV7 Racerの純正黒色塗装付アルミニウム製サイドカバーにクロムメッキ加工仕上げ
のご依頼を頂きました。
私もインターネットでこのバイクを調べましたがバイクの色調は黒色で凄く大人的でシブい感じでした。
しかしサイドカバーもブラックとなるとなるほど、お客様がご希望されているクロムメッキで装着するとワンポイントでお洒落感が出てきて
更にシブくなる様に感じました。
それでは、MOTO-GUZZIV7 Racerの純正黒色塗装付アルミニウム製サイドカバーにメッキ加工(クロムメッキ)作業を
分かりやすく丁寧に業者様と個人様に御説明をさせて頂きます。
初めに行わなければいけない作業がこのパーツの剥離作業になります。塗装剥離とアルマイト剥離の2つの違う剥離作業を行いますが
車屋さんに有る塗装剥離剤で黒色の塗装を剥がします。その際に、剥離剤が大変キツイく直ぐ気化する為にあまり近くで作業すると
火傷致しますので薬品に付けて直ぐに離れなければいけません。
パーツから綺麗に黒色の塗料が剥がれましたら、次に行う剥離作業がアルマイト剥離になりますが、基本アルミニウムんぽ表面には
錆止めとしてアルマイト処理と言う工程によって錆びにくくしてあります。
このパーツにも間違いなく黒色塗装剥離後、アルマイトで錆止めされているはずです。
アルマイト剥離は普通のメッキ屋さんでは作業が出来ずアルマイト処理を行える工場で剥離作業をしなければなりません。
そしてアルマイト剥離が完成しましたら次に行う作業がバフ研磨になります。
この時に気を付けなければいけないのはアルミニウムはスチールより生地が柔らかいので荒目の番手を使用してはいけません。
荒目の番手でバフ研磨作業を行うとメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)が完成してクロムメッキ表面を見るとバフ痕がくっきり
残ってしまいかっこ悪く見えます。
ですのでスチールをバフ研磨する時に使用するバフよりも番手を上げて尚且つ力ごなしに磨いてはいけません。
このバフ研磨作業が終了致しますと次に銅メッキ加工によってアルミニウム表面に銅被膜を付けます。
そしてバフ研磨作業をもう一度行い削れた銅の粉を利用してアルミニウム表面のピンホールに入れていきます。
アルミニウム製品はスチール製品よりもピンホールが多く存在しこの作業を行わなくては綺麗な表面が出来ません。
ここまでの作業が下地作業工程です。
ここからが本来のメッキ槽に入れる作業になります。
銅メッキ加工を行いますが一回目の銅メッキ加工よりも永めにメッキ槽に漬け込みます。
次にニッケルメッキ作業の工程になりますがこの作業も永めに漬け込みます。
最後にクロムメッキ加工でメッキ加工は完了になります。
仕上げ作業は必須でクロムメッキ表面を青粉等の細かい粒子の磨き粉で磨いて全ての作業が終了した事になります。
この様なアルミニウム製パーツにメッキ加工をお考えの業者様や個人様はメッキ工房光沢屋にお問い合わせ下さい。
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