超大型バイクボスホスのスイングアームに再メッキ加工(リクローム)を行う方法を業者様と個人様に分かりやすく丁寧にご説明をさせて頂きます。
2018年02月18日
ご覧のパーツはアメリカ製超大型バイクボスホスのスイングアームです。
素材はスチール製でメジャーで大きさが分かるようにこんなにも大きいです。
スチールの肉厚もご覧の様な厚さが有り重さも10キログラム超は御座います。
当社も様々なバイクパーツにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)をお受けさせて頂きましたが、この超大型バイクボスホスパーツは
初めてでこんなにスイングアームが大きく重たいのにはびっくり致しました。
個人様からのご依頼ですが町で走行していると大きすぎるバイクに何のバイクかと見られるみたいです。
そのお客様とお話をさせて頂いたのですが、悪口では無く本当にアメリカのクロムメッキの質が悪く汚い上に直ぐに錆が出てしまうと
オーナー様がおっしゃっていました。
私達メッキ加工や再メッキ加工(リクローム)のお仕事に携わる者としてこのパーツの錆びた状態とメッキが剥がれている部分の厚みが
全くなっていないと感じました。
メッキの厚みが日本の町のメッキ厚よりも薄く錆びる早さが尋常じゃ無い。なんじゃこりゃ~って感じです。
同じアメリカ産のハーレーはこんなにまで酷いメッキでは無いのになーと感じますが・・・
パーツの作りも手作り感満載の見栄えで日本のワンオフ製作される業者さんが見たら笑うレベルだと思います。
但しこのバイクの心臓部であるエンジンはV8で排気量も5700CCで8200CCもあるそうです。
コルベットのエンジンをそのまま移植している事から考えるとこの様に大きく大変に重いスイングアームであるのも納得です。
何時もの様にこのボスホススイングアームも再メッキ加工(リクローム)の方法を業者様と個人様に分かりやすく丁寧にご説明を
させて頂きます。
まず初めに行うのがこのスイングアームに付いているメッキをシアンによって綺麗に剥離致しますが約1週間ほど掛かります。
剥離作業が終了致しますとスイングアームその物がただのスチールになります。指で触れると直ぐに錆が出る様になっています。
今回のメッキランクは中メッキ(厚メッキ)でご依頼を頂きましたので次に行う作業はバフ研磨作業になります。
写真の錆の状態から見ますと剥離後表面には結構な錆が出ていて腐食痕が存在する事が考えられます。
この場合根気よくバフ研磨し番手も低めから番手を上げて行く様に作業を致しますがその際に研磨職人の全体重をこのスイングアームにかけ
て作業を行います。そうしなければこの肉厚があって腐食痕が有るスイングアームは綺麗になりません。
バフ研磨作業が終了致しますと次に行う作業はピンホールを消す為に銅メッキ加工を行います。
この銅メッキでスイングアーム全体に銅被膜が生じた状態でもう一度バフ研磨作業によって出来た銅の粉をピンホールに入れていきます。
そして更に銅メッキ加工を行う事で見栄えが良いスイングアームパーツに仕上がります。
この作業後にニッケルメッキ加工を行いますがこのメリットは錆びにくくする事と次に行うクロムメッキとの相性が良い為に付きがよくなり
ます。
そして先ほどのご説明でありました様にクロムメッキ加工でメッキ槽に入れる工程は終了となりますが、仕上げとして細かい粒子の磨き粉で
メッキ完成表面を丁寧に磨きボスホススイングアーム、当社中ランクによる再メッキ加工(リクローム)の完成です。
超大型バイクボスホスのパーツにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)をお考えの業者様、個人様はメッキ工房光沢屋にお問い合わせ
下さい。
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