メーカー純正パワーステアリングオイルタンクキャップにメッキ加工(クロムメッキ)したビフォー、アフターのご紹介。
2018年02月27日
今回の写真は自動車純正パワーステアリングオイルタンクのポリプロピレン製キャップにメッキ加工(クロムメッキ加工)したビフォー、ア
フターのご説明を業者様と個人様にさせて頂きます。
この商品は1か月程前にメッキ加工(クロムメッキ加工)する前の状態を写真に撮ってアップさせて頂きました。
ドンネット内部に収まっているパーツでは御座いますがモーターショーや展示会などではこの様なボンネット内部にもメッキ加工(クロムメ
ッキ加工)するのも珍しくは御座いません。
それでは加工の仕方をご説明させて頂きますが、今更ですが当社のメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)は全てモーターショー用の
最高級クロムメッキ加工ですので大量生産品の様な低クオリティでは御座いません。
このパワーステアリングオイルキャップはポリプロピレン製樹脂で有りますので通常ABS樹脂の様に簡単にメッキ加工(クロムメッキ加
工)は出来ませんので脱脂を行いパーツ自体を綺麗にする事から始まります。
その後、細かい粒子のアルミニウム製金属パテを使って表面を金属にし丁寧に磨きます。
その上にメッキ用のサフェーサー、プライマー加工を行い又磨きます。
写真をご覧の様にキャップ表面の文字まで埋める事は致しませんが結構分厚く致します。
ここでの注意点はキャップ下部には養生して極力メッキが付着しない様にしなければいけません。
キャップ表面に通電効果を出すために導電塗料、無電解メッキ加工を行います。
次に銅メッキ加工によって銅被膜で覆い、バフ研磨作業を行います。
この作業で出来た銅の粉を利用しピンホールに入れ込みキャップ表面を更に綺麗に生地を整えてもう一度銅メッキ加工を行います。
この作業によってメッキ加工(クロムメッキ加工)が完成した時の綺麗さの見栄えが増すために行います。
銅を入れてメッキ加工するのと銅を入れないでダイレクトにニッケルメッキ加工を行うとでは全く綺麗さが違います。
この作業が終了致しますとニッケルメッキ加工を行い腐食を防ぐ事と次に行われるクロムメッキ加工との相性が良い為に
剥がれにくくするメリットが有ります。
そして最後のメッキ加工がクロムメッキ加工です。
因みにクロムメッキ槽のメッキ液は黄色ですがクロムメッキ槽からパーツを出して純粋で洗うと皆さんが知っている銀のクロムメッキに
なります。
これでメッキ加工としては終了になりますが仕上げ作業として青粉等の細かい粒子の研磨剤で丁寧にメッキ表面を磨いて梱包しお客様に
納品をさせて頂きます。
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