生産中止で希少価値が高い無線機のツマミパーツを厚メッキ加工を行いました。

このパーツは生産中止になって希少価値が高い専用無線機のツマミ部分です。

かなり小さなパーツで指の先でつままなければいけない程小さいです。

素材は塗装付のアルミニウム製で指の先端部分でつまむ位の小ささからバフ研磨が不可能なレベルです。

この場合バフ研磨を強引に行うと飛んでパーツが無くなる上に指が骨折もしくは怪我をしてしまいます。

それでは、バフ研磨作業が出来ない程小さなパーツを分厚いクロムメッキ加工を行う工程を個人様と業者様に分かりやすく丁寧にご説明させ

て頂きます。

まず初めに、元々この無線機のツマミパーツには劣化を防ぐために塗料が施されていました。

その為に塗装剥離し更にアルミニウムにアルマイト加工が施されていますのでアルマイト剥離も行います。

この作業が終了致しますと小さなアルミニウム自体になります。

本来で有るならば先ほどのご説明の様にバフ研磨作業でメッキをしたい面を綺麗に磨きたい所なのですが小さすぎて出来ない場合は

ブラスト加工と言う手も御座いますがこの作業も小さすぎるので不可になります。

メッキの厚みで綺麗さをカバーする方法で行います。

クオリティが良いクロムメッキ加工は全て電気を用いてその化学反応を利用した方法でメッキ被膜を得るのでこの小さなパーツも

電気が通る様に治具と言うプラチナ製のひっけける物をパーツの穴などにかけ銅メッキ加工を行います。

今回のパーツはねじ山が無いので有る程度分厚目にメッキ加工を施しても問題が無いのでバフ研磨作業できない分ながめに漬け込みます。

次に行う作業はニッケルメッキ加工ですが、この作業も何時もよりながめにメッキ槽に漬け込みます。

そして最後にメッキ槽に漬け込むのがクロムメッキになります。

当社、メッキ工房光沢屋に装飾クロムメッキ加工をご依頼して頂いてお受けできる小ささはこのレベルが限界だと思われますので

今回のブログをご参考にして頂きご依頼して頂くと大変うれしく思います。

基本、当社は自動車部品、バイク部品、トラック部品での装飾クロムメッキのお仕事が多いのですが、それらの部品の中にも錆に大変強い

クロメートや様々なメッキが御座います。

用途に応じたメッキをご提案させて頂きますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

尚、メッキの種類によって工程も違う上、素材の状態や形状によって加工をお受けできない事も御座います。

当社は大抵のパーツにメッキ加工出来ますが特に樹脂パーツの場合、経年劣化して塗装やメッキが付いているパーツの場合は

写真や電話対応だけでは加工が出来るか出来ないかの判断が出来ない上、当然お見積りも商品を検品させて頂かなければ

お答えする事が残念ながら出来ません。

ですのでお客様にはお手数をお掛け致しますがメッキ加工されたいパーツを送って頂いてから検品させて頂いた上で

お客様にメッキ加工のお値段や納期のご説明をさせて頂きますのでご協力宜しくお願い致します。