旧車パーツ、スチール製フェンダーをメッキ加工致しましたがスチール製バンパーと同じ工法でクロムメッキ加工致します。
2018年04月15日
この写真のフェンダーは以前ビフォーの写真をブログに張り付けさせて頂いていたアフターになりますが、当社にご発送して頂く前に
ご自分で塗装剥離されてフェンダー表面を磨かれてその痕が傷として全体的に残っている状態でメッキ加工させて頂きました。
業者様は、当然ご自分で剥離されたり磨かれる事でコストが下がると思われてメッキ加工のご依頼をされた訳ですがパーツのメッキに対する
クオリティを考えるとあまり業者様や個人様で加工はされない方が良いと思います。
その理由は、パーツ表面にある塗料やメッキが付着している場合メッキ工場で使用する薬品が自動車工場には無く完全に剥離状態にならず
メッキ工場でもう一度剥離作業を行わなくてはなりません。
更にパーツ表面を磨くと言いましてもバフ研磨の機械は工場に添え付けされていて馬力が7.5馬力もある機械です。
この位の馬力が無ければパーツ表面を綺麗に磨ききる事は出来ません。
その為に剥離と同様にもう一度メッキ工場でバフ研磨作業を行わなくてはいけない為にお客様にとってのメリットであるコストが下がると言
う事が御座いませんのであまりご自分で加工される事は双方にとっても望ましい事では御座いません。
それではこの旧車バイクフェンダーをメッキ加工する工程をお客様に分かりやすく丁寧にご説明をさせて頂きます。
一番初めに行う作業は塗料を完全に剥離する為に塗装剥離致します。
その作業が終了したらシアンに漬け込み黒皮や白皮などの錆止めを剥離致しますがこの工程が終了しますとフェンダー表面に指が触れると
直ちに錆が出ます。この状態が完全に剥離作業が出来たと言う状態になります。
この状態には車屋さんやバイク屋さんでは不可能ですのでパーツをそのままメッキ工場にご発送ください。
次に行う作業はバフ研磨作業になりますが元々このフェンダーは業者様が表面を荒削りされておりますので普段の様にはバフ研磨作業しない
で何時もより研磨職人の体重をあびせバフ研磨作業を細かく致します。その都度、フェンダー表面の傷を確認し作業を慎重に行います。
この作業は旧車の自動車やトラックのスチール製バンパーも同じく、業者様が剥離されて磨かれた状態ですとこの加工と同じことを致しま
す。
今回の旧車バイクスチール製フェンダーはこの様に表面が綺麗になってはいますが、結構な手間が掛かっています。
ここまでの作業が下地作業になりますがここからがメッキ加工になります。
初めに行うメッキ加工は銅メッキ加工になりますが、一回目の銅メッキ加工は素材の表面にあるピンホールを埋めるための工程の一つにすぎ
ません。
この銅メッキ加工で得た銅被膜を利用しバフ研磨作業を行う事で生じる銅の粉を利用しピンホールに埋める事により素材表面が平らになり
メッキ加工が終了するとメッキ面が綺麗になり為に行います。
この作業が終了致しますと二回目の銅メッキ加工を分厚めに行います。この作業のメリットは仕上がりが大変良くなります。
次にニッケルメッキ加工を分厚めに、最後にクロムメッキ加工で完成になります。
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