旧車バイクのスチール製フェンダーを業者様が塗装剥離と研磨をして頂いた状態でメッキ加工致します。
2018年04月08日
ご覧の様に旧車バイクのスチール製フェンダーですが、今回は業者様が元々フェンダーに付いていた塗装とその表面を削られた状態で当社に
送って頂きました。
少しフェンダーに塗装が残っていますが流石業者さん殆ど綺麗に剥離が出来ております。
フェンダー表面の削り痕ですがこれはかなり荒目で削られていますので当社のバフ研磨職人に頼んでご覧の荒目痕を消すように致します。
それでは、この旧車バイクフェンダーをメッキ加工を行う工程を業者様と個人様に分かりやすく丁寧にご説明をさせて頂きます。
先ほどもご説明をさせて頂きました様にフェンダーに塗料が残っていますので完全に塗装剥離を行います。
次に塗装剥離してスチールの生地が見えていますがシアンによってスチール表面の錆止めを剥離致します。
今回の旧車フェンダーにメッキ加工や再メッキ加工(リクローム)を行う際の工程の順番にはクオリティを上げる為の大切な秘密が御座いま
すので覚えておいて下さい。
金属パーツに塗装が付いている場合は車屋さんの剥離剤で完全に剥離して頂ければオッケーです。
しかし、剥離が出来たからと言って研磨する事は御法度になります。
その理由は、先ほどの説明にも御座いました様にスチール表面には錆止めの保護膜が有る為にそのまま削るとその保護膜が金属内部に入り込
みメッキをかけても剥がれやすくなったり見栄えのクオリティも下がってしまいます。
その為に特に当社に初めてご依頼して頂く業者様や個人様はそのままご発送して頂くか、塗装のみの剥離(完全剥離状態)で当社に
ご発送して頂くのが良いと思います。
これはお客様の御見積にも大変影響する事なので覚えておいて頂いて損は御座いません。
加工の続きになりますがシアンによって錆止めの保護膜を完全に剥離出来ますとここでやっとバフ研磨作業になります。
スチール表面の錆止め保護膜が剥離出来た場合にそのスチールに指で触ると直ぐに錆が出る状態になります。
この状態になっていなければスチール表面に錆止めの保護膜が付着している事になります。
ここが一番大切なポイントです。
バフ研磨作業によってこのフェンダー表面の磨き傷やピンホールを丁寧に磨き込みバフの番手を上げて行きます。
今回は裏面を見ても錆による表面にまで貫通穴が無い状態ですので板金加工は無しになります。
続いて銅メッキ加工を行い、もう一度バフ研磨作業を行う事によって削れた銅の粉を利用しピンホールに埋めていきます。
そしてもう一度銅メッキ加工を行いニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工でメッキ加工は終了になります。
仕上げ作業でメッキ面を細かい粒子の研磨剤で丁寧に磨けば梱包しお客様にご発送となります。
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