40数年前のバイク用キャリーパーツを再メッキ加工(リクローム)
2018年08月06日
今回のパーツはご覧の様に錆が酷い経年劣化40数年前の
バイク用キャリーパーツ本体とステーパーツを再メッキ加工
(リクローム)するお話をさせて頂きます。
当社にご依頼頂くパーツの中では結構な錆ですが
加工が不可能なレベルでは御座いません。
但し、その腐食に伴い当社のメッキランク中メッキ加工(メッキ厚が分厚い)と
下メッキ加工に関しましては素材の状態に比例する場合が御座いますが・・・
上メッキ加工に関しましては腐食痕が酷く板金加工が出来ない場合でも
新品にちかい、もしくは新品以上に仕上がります。
今回の様な腐食が酷い場合、お客様の儀予算が許されるのであれば
上メッキ加工をお勧めさせて頂きます。
さて、今回のバイクキャリーパーツのお客様は
当社のメッキランク、中メッキ加工(メッキ厚が分厚い)を
ご希望されていますので、そのランクの加工方法で
ご説明させて頂きたいと思います。
この純正キャリーはクロムメッキが表面に施されていたのですが
そのメッキの面影はほとんど無くキツイ錆だけが目立ちます。
この錆と少し残っているメッキを7日から10日シアンの剥離槽に
漬け込みます。
ここで気を付けなければ錆が全て溶けてしまいパイプに貫通穴が
出てしまいますので剥離4日位からは毎日、パーツ表面を
確認する事が大事になってきます。
この確認作業をおろそかにすると間違いなく錆による貫通穴が有る
状態で剥離槽から引き上げる事になります。
剥離作業が完了致しますとバフ研磨作業に移行するのですが
バフ自体が50ccバイクの後輪タイヤ位の幅が有る為に
今回の様なキャリーパーツの様な形状はバフが当たる所と
当たらない所が有り見栄えのクオリティの差が出てしまいます。
もしパーツのオーナー様がポリッシュの様な研磨の仕上げ理での
メッキ加工をご希望の場合はメッキを施す場合
別途料金にてポリッシュ仕上げでメッキ加工をさせて頂く事も可能です。
バフ研磨終了後、銅メッキ加工に移りますがもう一度バフ研磨を行う事により
キャリー表面に有るピンホール等を削れた銅の粉により埋めます。
そして更に銅メッキ加工を行います。
次にニッケルメッキ加工に移りますがメッキ厚を分厚く致します。
この作業のメリットは錆に強く見栄えの少しは良くなります。
最後にクロムメッキの槽に漬け込み
純水でメッキ液を綺麗に流せば皆さんが思っている
銀色のクロムメッキキャリーが完成致します。
当然、各メッキ槽に漬け込む時にはパーツに電気が通る様に
プラチナ製治具を付けます。
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