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旧車のバイクメッキ加工 ホンダCB750の錆びたリアテールランプステーメッキ依頼 (長野県の個人様)

ご覧の写真は、旧車ホンダCB750の

リアテールランプステーです。

素材はスチール製で経年劣化による錆が

正面、側面、裏面にしっかりと出ています。

この旧車ホンダCB750の球数が多いのか

当社に有り難くも同じリアテールランプステーの

再メッキ加工(リクローム)のご依頼を業者様と

個人様から頂きます。

その中からしてみるとこのパーツは経年劣化による

腐食はマシな方です。

今回のお客様は当社のメッキランク中メッキ加工

(分厚いメッキ)をご指定して頂きましたので

その加工方法をご紹介させて頂きます。

上記の写真添付の様にリアテールランプステー裏面の

錆がキツイので金属たわしでこすり

どの程度、錆が内部まで浸透しているか確かめます。

その理由は、シアンによるメッキ剥離作業になりますが

メッキと共に錆も溶けますので

パーツの錆が素材の内部まで浸透している場合、

表面まで貫通してしまう事があります。

それを防ぐためにこの様に調べる訳です。

万が一、腐食が酷い場合はシアンに浸す日数を減らし

度々、パーツの剥離状態をチェック致します。

このパーツの腐食状態を調べた所

通常の剥離日数でいける判断をし約7日程度、

シアンに漬け込みます。

次に行う作業はバフ研磨作業になります。

研磨の番手は420番です。

しかしながら、Rがきつかったり、入り組みが激しい箇所は

バフが当たらない為にバフが当たった所と、当たっていない所の

見栄えの差が出てしまう事が御座います。

お客様の見栄えのクオリティを追求されるレベルによりますが

別途料金にはなりますが

ポリッシュ加工の様に専用ルーターと機械で手間暇掛けて

これらの部分を徹底的に磨きこむ事も加工です。

更に言うとポリッシュ加工や板金加工でも

腐食痕が消えない場合は

当社のメッキランク上メッキ加工を行い

細かい粒子のアルミニウム製金属パテとメッキ用サフェーサーと

プライマーを使用し完全に表面補修する事が望ましいです。

このメッキランク以上の見栄えと長持ちするメッキ方法は

世の中には存在致しません。

その為に絶対的なクオリティが追求出来ます。

バフ研磨が完成致しましたら

いよいよ、メッキ加工に入りますが研磨作業で生じた

鉄粉を専用の洗剤と純水で洗います。

初めに銅メッキ槽にパーツを入れ銅被膜を得ます。

次にもう一度バフ研磨作業を行う事により

パーツ表面に残っているピンホールに削れた銅の粉を

いてていきます。

更にもう一度、銅メッキ槽に入れて銅被膜を得ます。

続いてニッケルメッキ槽に入れてニッケル被膜を得ます。

最後にクロムメッキ槽に入れて

完成になります。

仕上げ作業として細かい粒子の研磨剤で丁寧に

パーツ表面を磨き完成になりましす。