ブログ

CB1100のアルミニウム製オイルパン付属品(外品)を再メッキ加工(リクローム)により蘇らせます。 愛知県の個人様

このパーツは2010年式のホンダCB1100に

装着するアルミニウム製オイルパン付属品で

メーカー純正では無く外品になります。

写真をご覧の様に腐食が年式の割に御座います。

色合いも元々クロムメッキ加工が施されていたのか

それともアルマイト加工が施されていたのか

分かりにくい状態です。

このパーツのオーナー様のご指定で当社のメッキランク

中メッキ加工(メッキが分厚い)で加工をさせて頂く事に

なりましたのでその加工方法をご説明させて頂きたいと思います。

素材に錆とめのメッキが付いておりますのでまずは剥離作業になります。

続いてバフ研磨を行いますが写真良く面は平らですので

バフ面と並行となる為にしっかりと磨けますが穴が開いている面は

バフが内部までは当たらないのでセラミック粒子の

サンドブラスト(ショット)により磨く事に致します。

次にプラチナ製治具を使いこのパーツの裏面に引っ掛けて

銅メッキの槽に入れます。

そう致しますとアルミニウムパーツ表面に銅の

金属皮膜が電気の力により付着致します。

もう一度、バフ研磨作業により削れた銅の粉がアルミニウム

素材表面に有るピンホールや腐食痕に入って行きます。

そうする事で面が平らになり仕上がりが綺麗になります。

更にもう一度プラチナ製治具に引っ掛けてこのパーツを

銅メッキの槽に入れて表面全体に銅被膜を得る様に致します。

続いて銅メッキ槽から引き上げたパーツを純水で銅のメッキ液を

完全に洗い流してニッケルの槽に入れてニッケルの

金属皮膜を得る様に致します。

ここでのポイントは時間をながめにする事が必須になります。

このニッケルメッキ加工を分厚くする事で残りの

ピンホールが消える事と、

素材が腐食しにくくなるメリットが有る為にその様に致します。

当社のメッキランク、中メッキ加工の工程の中では肝の一つとなります。

この槽からパーツを引き上げたらニッケルのメッキ液を完全に

純水で洗い流し最後のメッキ槽であるクロムの槽に入れます。

電気の力でクロムの金属皮膜が得たら引き上げますが

この時、パーツ全体が真っ黄色ですが純水でクロムの

メッキ液を綺麗に洗い流すと皆さんが見られる銀色の鏡の様な

クロムメッキパーツの見栄えとなります。

パーツに付いている水分を専用の布でふき取り

仕上げ作業に入ります。

仕上げ作業で使用するのは通称青棒や青粉と言いますが

細かい粒子の研磨剤で表面をフェルトを装着した

研磨機で丁寧に表面を磨き、

更に綺麗できめの細かい布で研磨粉をふき取り完成となります。

樹脂製バンパーにクロムメッキ加工を施す方法を個人様と業者様にお教えさせて頂きます

昨日は旧車の錆びたスチール製クロムメッキバンパーを

綺麗にするお話をさせて頂きましたが

今回は樹脂製バンパーにクロムメッキ加工して綺麗にする方法を

ご説明をさせて頂こうと思います。

樹脂製バンパーとなりますと旧車ではまず使われない素材です。

世界に於いても現代で乗用車に金属製バンパーを使用している事は

大変稀な様ですが中型トラックや大型トラックの場合は今でも

金属製バンパーを使用しているのが世界でもまだまだ多いようです。

しかし2トン車では樹脂を使用する車種も増えてきています。

これから先も金属製バンパーから樹脂製バンパーを使用する車種が

増える事から当社も個人様と業者様に樹脂製バンパーを綺麗にリメイクする

方法の一部をご紹介させて頂こうと思います。

樹脂製バンパーには、ABS製樹脂を使用する場合と

ポリプロピレン製樹脂の様なABSより軟か身を帯びた素材を使用する

事が大手自動車メーカー様は多い様に感じます。

そしてエアロパーツを専門に扱う業者様の多くはFRP素材を使われて

バンパーを製作されている事が大変多い様に感じます。

まずは大手自動車メーカー様が使用されているABS製バンパーと

ポリプロピレン製バンパーに最高級モーターショー用

クロムメッキ加工を施す方法をご紹介させて頂きたいと思います。

金属製バンパーと違いこれらの樹脂製バンパーは素材が大変弱い為に

加工する上で使用する薬品によって生地にダメージを

少なからず与えてしまいます。

当社は古い樹脂製バンパーにクロムメッキ加工を施す技術は

確立されておりますが反面、加工賃のお値段が

新品未使用品よりも大変高くなってしまうデメリットが

有る事から基本、新品未使用品(新車外しは無し)所謂、

メーカー在庫が有る分は購入して頂いての加工の

受付とさせて頂いております。

当社の最高級モーターショー用クロムメッキ加工

(上メッキ加工)の樹脂製バンパーをドブ漬け出来る

最大の長さは1600ミリ未満ですので

この方法での選択となりますと2分割ないし

3分割した上で加工を行わせて頂く必要が御座います。

メリットとしては純正クロムメッキバンパーよりも

綺麗さと長持ちさは断然上になりますが、

デメリットとしては分割痕が残ります。

この分割痕が残るのが嫌な場合は当社の

中メッキ加工の選択となります。

このメリットはバンパーの分割痕は存在しない事にありますが、

デメリットは数十年スパンで考えると

綺麗さの長持ちに難点が御座います。

恐らく、お客様の多くは今乗られている

自動車は長くても10年位だとは思われますが・・・

そう考えると中メッキ加工でも有ではと思います。

錆びたバンパーを綺麗にする為にどう言うふうに再メッキ加工(リクローム)を施すのかを個人様と業者様にご説明をさせて頂きます。

今回のお話は旧車に使用されている

スチール製クロムメッキバンパーを

綺麗にレストアする工程をご説明させて

頂きたいと思います。

当然、旧車のスチール製クロムメッキバンパーですので

その物の年数や手入れの具合によって錆や穴が開いていたり

致します。

もっと細かく言えば、国別でスチール製バンパーの厚みや

メッキの厚みも違います。

旧車の中で、やはり日本車のスチール製クロムメッキバンパーが

一番再メッキ加工がしやすい様に思います。

その理由は、そのスチールの肉厚とメッキの厚みが絶妙な

バランスで有る事から加工がしやすいと言う理由からです。

続いてEUのスチール製クロムメッキバンパーですが

日本のスチール製クロムメッキバンパーの肉厚と

メッキの厚みも似ています。

形状も似ている事も関係している様にもみえます。

一番、再メッキ加工が大変なのがアメリカの旧車バンパーです。

車種にもよりますが基本バンパーの肉厚が大変に分厚く

メッキの厚みも分厚い様に感じます。

自動車のスチール製クロムメッキバンパーにとっては

丈夫で錆びにくさがメリットにはなりますが、

その為に手入れが疎かになり経年劣化によってメッキ表面に

錆が出てきた頃にはその下地がかなり腐食しています。

重さも当然その肉厚に比例いたしますので作業する側からすると

軽い方が加工しやすいとも言えます。

私たち、旧車パーツのクロムメッキ加工専門で

再メッキ加工(リクローム)を行う仕事をさせて頂いておりますと、

お客様から送って頂いた腐食した部品を見ると、

これ板金加工が必要だなとピンっと感が働く事が多いのですが

アメリカの旧車メッキバンパーは表面に錆がポツポツ位なのに

剥離するととんでもない位スチールの下地が月のクレーターの様に

ボコボコに表面がなっている事が多く綺麗にする為に大変に苦労致します。

ですのでアメリカの旧車バンパーを綺麗に再メッキ加工出来る会社は

大変優秀な作業をされていると言えます。

再メッキ加工(リクローム)を施す方法は、

まずメッキをシアンにより完全に剥離致します。

その後にバフ研磨及び板金加工により下地を綺麗に致します。

続いて銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工と言う

順番で仕上げていきますが

板金加工が不可能な位、腐食痕や穴が沢山表面に有る場合は

その表面全体に表面補修、下地修正と言う作業を施す事により

甦らせます。

その上で銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工になります。