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1975年式 スズキ ハスラー250 8型のマフラーのヒートガードと他のパーツにクロムメッキ加工を施す 熊本県の個人様

上の写真は1975年式スズキ(ハスラー250の8型)です。

このバイクパーツに再メッキ加工(リクローム)を施します。

マフラーのヒートガード、テールステー、リフレクターステー等を

ご依頼して頂きました。

素材全てスチールです。

アップ写真はマフラーのヒートガード(断熱カバー)ですが

42年前の経年劣化が激しいのがお分かりになると思います。

このオーナー様は、当社のメッキランク中メッキ加工

(分厚いメッキ)をご希望されておりますので

このランクの工程をご紹介させて頂きます。

これらの部品全てに2重塗装されており

通常の塗装剥離より当然時間が掛ります。

塗装剥離終了後、クロムメッキになっているので

シアンによるメッキ剥離作業になります。

剥離完了期間はおよそ7日位だと思いますが

錆が表と裏が繋がっている様に見受けられますので

毎日シアンから部品を引き上げて慎重に確認しなければいけません。

この確認作業を疎かに致しますと錆全てが溶けてしまって

部品が穴ぼこ状態になってしまうからです。

このさじ加減がこの場合は必要になりいます。

剥離作業が完成致しますと軽めのバフ研磨作業を行い

この時点で板金加工が必要な場合はお客様にご連絡させて

頂き、板金加工をご希望されるかを選択して頂きます。

今回のマフラーヒートガードの様に表面と裏面の

錆具合から間違いなく板金加工が必要になると思います。

板金加工をご希望される場合は、板金加工職人による作業であるので

その仕上がりは大変綺麗でお客様には大変好評です。

但し、当然部品の状態がかなり悪ければ新品までの

仕上がりにはならない事も御座いますので、

その場合は当社のメッキランク上メッキ加工を

お勧めさせて頂いております。

板金加工職人による作業が終了致しますと

続いてバフ研磨職人による作業が始まります。

今回の部品は素材がボンデ板の様な薄さとこの錆様ですので

いくら板金加工したと言えどもあまり力込めて磨くと

形状がいがんだり大変な事になりますので

慎重に磨きます。

この作業が終了致しますと銅メッキ加工によりパーツ全体に

銅被膜を付け、もう一度バフ研磨作業を行う事により削れた

銅の粉を利用しパーツ表面に有るピンホールや腐食痕に入れます。

そしてもう一度、銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工

このニッケルは分厚めにする為になが漬け致します。

ここをながめにする事で見栄えと錆びにくさの

両方を得る事が出来ます。

そしてクロムのメッキ槽に入れてなが漬けして

引き揚げてメッキ加工は終了となります。

かなり熱がかかるバイク樹脂製部品に最高級モーター用クロムメッキ加工を施す

写真の部品はバイクの樹脂製ファンです。

素材はポリプロピレンです。

商品の加工が完成しておりますので塩化ビニルで傷が

付かない様にしている為少し見にくいかもしれませんが

お許しください。

想像できると思いますが、

この部品の使い道は、バイク内部に存在する熱を排熱ないし

空気を取り組むどちらかの部品になります。

何れにしましてもかなりの熱がかかってしまう事は

間違いないと思われます。

この部品は加工前の状態でブログに貼り付けさせて頂いて

おりますので約1か月前の当社のブログを

もし宜しければ見て下さい。

当社の最高級モーターショー用クロムメッキ加工とは

上の写真をご覧になられましたらお分かりになられます様に

樹脂表面に分厚く金属皮膜加工する事により、

素材は樹脂でありながら表面全体を金属で覆い隠す事で

完全にスチールクロムメッキバンパーと同じ状態に見栄え

更に長持ちするクオリティ両方を備える画期的な

方法にて加工しています。

ですので物理的にこれ以上のクオリティは

世の中に存在しない事になります。

但し、メリットも多いのですが物理的理由でパーツが

樹脂で出来ていて熱がかなりかかってしまう箇所に

最高級モーターショー用クロムメッキ加工を施し数か月か

何年か経った時に熱により剥がれやメッキの浮きが

発生してしまうかも分からないと言うデメリットが御座います。

このデメリットは絶対に発生すると言う事ではないのですが

100セント大丈夫と言う事がお客様に言えないので必ず熱が

かなりかかる樹脂製部品に最高級モーターショー用クロムメッキ加工を

施したい場合は少しでもデメリットの

確率が有る場合は置く悪様にご説明をさせて頂いております。

今回のお客様は、そのデメリットもあるかも分からないにしても

最高級モーターショー用クロムメッキ加工をご希望されました。

恐らく、この樹脂製部品に最高級モーターショー用クロムメッキ加工を

施した状態でバイクに装着している方はいてらっしゃらないと思います。

(良い意味で言っています。)

他の方法でこの樹脂製ファンにメッキ加工を施し

バイクに装着した場合、耐熱に耐えられず

直ぐに焦げ付く事になると思いますのでお気を付け下さい。

当社で行っている樹脂製最高級モーターショー用

クロムメッキ加工における耐熱温度は基本100℃以内

その樹脂自体が装着して熱が掛っても

大丈夫な温度以内が理想です。

かなりシビアにメッキの浮き等を考えてらっしゃる方は

この様な熱が大変かかってしまう樹脂製品には加工を

お考えにならない方が良いと思います。

そのデメリットが存在する確率が数パーセントでも有る場合は

ノンクレームでの受付となりますのでご了承下さい。