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旧車バンパーを再メッキ加工するのに剥離後バフ研磨途中でスチール表面に腐食痕が見つかった場合

今回のお話は旧車バンパー表面に

隠れている腐食痕のお話をさせて頂きます。

上に写真は過去に旧車のバンパーをメッキ剥離し

バフ研磨しても腐食痕が消えそうにない時に

この旧車バンパーのオーナー様に板金加工を

されるかどうかのご説明をさせて頂く為に

写真を撮った時の写真になります。

小さな腐食痕が皆様にも見えるかと思います。

この位の腐食痕でも板金加工や表面補修を

行わないでメッキ加工致しますとメッキ表面に

この腐食痕がしったりと出てしまいます。

この写真のバフ研磨作業の番手は240番手です。

スチール表面に生地を傷めないで作業するのには

120番手の荒目を使用すると

メッキ加工完成後にバフ痕が残ってしまうので

バンパー表面の生地が腐食痕で酷くても

絶対に使用してはいけません。

この時のお客様は当社のメッキランク

中メッキ加工(メッキが分厚い)を

ご希望でしたのでバフは420番手

仕上げで完成となります。

例えて言うのなら顔が映るレベルです。

420番手で分厚いメッキ加工を行うと

ばっちりになります。

但し、上の写真に映っている腐食痕は

表面補修をしなければメッキ面に出てしまいますので

お客様にご連絡させて頂いた上で

板金加工をさせて頂きました。

特に黒色の枠部分に有る腐食痕は完全に

真正面ですのでお客様の予算が許されるのなら

板金加工はされた方が良いです。

バンパー下部に腐食痕が映っている部分は

真正面から見にくい箇所に有るので

板金加工されないのも良いかも分かりません。

あくまでもお客様のクオリティに対する

お考え重視で施工させて頂いております。

お客様によってはご予算の都合上

腐食痕全て板金加工や当社のメッキランクの

上メッキ加工で使用する表面補修を

ご希望できないお客様もいてらっしゃいます。

旧車をこよなく愛されているお客様に

出来るだけ再メッキ加工(リクローム)を施し

今、装着されているクロムメッキバンパーや

腐食痕や錆が出ているクロムメッキ部品に

手軽とは言えませんが少しでもお客様の

ご予算で加工できる様にと当社は考えております。

当然では御座いますが再メッキ加工(リクローム)と言う

作業は手間を部品に掛ければ掛ける程に

見栄えのクオリティと錆びにくさのクオリティが得る事が出来ます。

この事は紛れもない現実ですので

以上の事を踏まえてメッキ加工や再メッキ加工

(リクローム)に対するお客様の

クオリティに対するお考えを

当社でご依頼される場合には

上メッキ加工、中メッキ加工、下メッキ加工の

ご説明をしっかりと聞いて頂いた上で

お客様ご自身でメッキランクをご選択して下さい。

旧車マセラティのアンチモニ部品(グリルとエンブレム)を再メッキ加工 茨城県の個人様

この商品は旧車マセラティの

エンブレムとグリルです。

共に素材はアンチモニ(鋳物)

亜鉛ダイカストで出来ております。

度々、皆様にご説明をさせて

頂いておりますが

アンチモニ(鋳物)とは

溶かした亜鉛やアルミニウムを

鋳型に流し込み成型する方法です。

出来たての鋳物をクロムメッキ加工を

施す事は鋳物専用のクロムメッキ加工工場で

出来るのですが既にクロムメッキが

かかっている物に再度クロムメッキ加工

所謂再メッキ加工(リクローム)を

施す事は通常出来ません。

それは既にメッキが付いている物を

剥離する際に鋳物表面も溶けてしまい

メッキを掛けたとしても綺麗な仕上がりに

ならないと言う事と

更に経年劣化して腐食している

(錆)状態の鋳物は素材表面が

剥離剤により月のクレーターの様な

状態になってしまいます。

この状態でいくらバフ研磨作業によって

磨いたとしても綺麗な表面にはなりません。

では、旧車の多くの外装部品にこの様な

素材をあえて使用しているのか?

第一にコストパフォーマンスに優れている

第二に複雑な形状に適している

(各自動車メーカーのエンブレムの様な複雑な形状)

第三に寸法精度

最近では外枠を削る等の二次加工が必要ない

第四に製品の完成速度が他の方法より早い

反対にデメリットは鋳物ですので

金型を使用しますがかなり高い上に

その金型も長持ちしない

しかし、各自動車メーカー様は

このアンチモニ部品に

クロムメッキ加工を施し部品に

高級感を出したいと海外メーカー、

国内メーカー共にその道を

選ばれたようです。

しかしながら何十年も

その自動車品がメーカー様が

生産される訳もなく

修理や綺麗さをオーナー様が

お求めになる場合は

その部品をかなりのお金を

使って作り直すか、

その部品を綺麗にしたり

専門業者様(内燃屋さん)に

お願いする事くらいでしょう。

当社は通常

再メッキ加工(リクローム)が出来ないアンチモニ

亜鉛ダイカスト製クロムメッキ腐食部品や

アルミニウム製ダイカスト腐食部品に

再メッキ加工(リクローム)し

新品以上の見栄えと長持ちさをお客様に

ご提供出来ますがこの上メッキ加工の方法は

大変に手間が掛りコストが高く

納期もかかってしまう為に、

まずお客様にはメーカー在庫が

有るのであればそれをご購入して下さいと

アドバイスさせて頂いております。

メーカー在庫が無ければ喜んで加工を

お受けさせて頂きますと

ご説明をさせて頂いています。

そのアンチモニ(鋳物)部品の外見の特徴は

磁石に反応しない

部品裏面に刻印や仕切りの様な見栄えの物が有る

この二点で大体アンチモニかどうかは

判断できると思います。