アルミニウム製小型リフレクターを車検が通る様に再メッキ加工(リクローム) 奈良県の業者様
2018年09月07日
上の写真は大型トラック日野プロフィア平成22年式の
アルミニウム製小型リフレクターです。
この小型リフレクターの内側奥を見て頂きますと
お分かりになられます様にメッキが無くなり
地肌らしき物が見えています。
これは、アルミニウム蒸着メッキが熱で経年劣化した
痕によるものです。
当社にご依頼して頂く業者様や個人様、この部品の日野自動車販売会社様から
この小型のアルミニウム製リフレクターに車検が通る様に再メッキ加工
(リクローム)を施して欲しいと言うお話は今回が初めてです。
国産、外国産問わず自動車、バイク、トラックの経年劣化して
車検が通らないリフレクターを再メッキ加工(リクローム)
して欲しいと言うご相談は頻繁に頂きます。
その数多くあるリフレクターのご相談でこの様な小型の
アルミニウム製リフレクターのご相談は初めてで
しかも、このトラックがまだ8年位しか経っていないのに
もうリフレクターの内部がこの様に車検が通らないほど
劣化している事にビックリ致しました。
ここの業者様は運送会社様でプロフィアが100台程
使用されているとの事なので
いずれ全車両リフレクターで悩まなくてはならないと
当社にご相談下さいました。
メーカー新品在庫はあるらしいのですが
1つ6万円するそうです。
当然、トラック1台に付き2つリフレクターが付いているので
100台だと大変な額になってしまいます。
因みに、この純正リフレクターにメッキ加工されているのは
残念ながらアルミニウム蒸着メッキ加工です。
このアルミニウム蒸着メッキのデメリットは
大変熱に弱く、上記でご説明させて頂きました様に
新車から8年ほどしか経っていないのに
この様にリフレクター内部にアルミニウムが薄くなったりして
車検が通らなくなるデメリットが御座います。
ハイクオリティの電気メッキ加工
当社で言う中メッキ加工でしたら20年位は大丈夫だと思います。
厄介な事にアルミニウム蒸着メッキを施した部品に再メッキ加工
(リクローム)する事は電気メッキ加工による再メッキ加工
(リクローム)とは違い経年劣化した部品を剥離する事が
大変難しいデメリットが御座います。
アルミニウム蒸着メッキ加工とは真空管の中で
その対象物に真空状態でアルミニウムを蒸着させる方法です。
しかも、素材にダイレクトに蒸着させるのでは無く
素材にアンダーコートと言うメッキと相性が良いコートを
敷きます。
そしてアルミニウムが表面に付着するとトップコートと言う
保護膜を敷きますが
これらの物は劣化すると本当に剥離が困難になる事から
メーカー様には低価格のメリットが御座いますが
あまり言いたくは御座いませんが、
お客様にはメリットは無い様に思います。
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