1975年式 スズキ ハスラー250 8型のマフラーのヒートガードと他のパーツにクロムメッキ加工を施す 熊本県の個人様
2018年09月21日
上の写真は1975年式スズキ(ハスラー250の8型)です。
このバイクパーツに再メッキ加工(リクローム)を施します。
マフラーのヒートガード、テールステー、リフレクターステー等を
ご依頼して頂きました。
素材全てスチールです。
アップ写真はマフラーのヒートガード(断熱カバー)ですが
42年前の経年劣化が激しいのがお分かりになると思います。
このオーナー様は、当社のメッキランク中メッキ加工
(分厚いメッキ)をご希望されておりますので
このランクの工程をご紹介させて頂きます。
これらの部品全てに2重塗装されており
通常の塗装剥離より当然時間が掛ります。
塗装剥離終了後、クロムメッキになっているので
シアンによるメッキ剥離作業になります。
剥離完了期間はおよそ7日位だと思いますが
錆が表と裏が繋がっている様に見受けられますので
毎日シアンから部品を引き上げて慎重に確認しなければいけません。
この確認作業を疎かに致しますと錆全てが溶けてしまって
部品が穴ぼこ状態になってしまうからです。
このさじ加減がこの場合は必要になりいます。
剥離作業が完成致しますと軽めのバフ研磨作業を行い
この時点で板金加工が必要な場合はお客様にご連絡させて
頂き、板金加工をご希望されるかを選択して頂きます。
今回のマフラーヒートガードの様に表面と裏面の
錆具合から間違いなく板金加工が必要になると思います。
板金加工をご希望される場合は、板金加工職人による作業であるので
その仕上がりは大変綺麗でお客様には大変好評です。
但し、当然部品の状態がかなり悪ければ新品までの
仕上がりにはならない事も御座いますので、
その場合は当社のメッキランク上メッキ加工を
お勧めさせて頂いております。
板金加工職人による作業が終了致しますと
続いてバフ研磨職人による作業が始まります。
今回の部品は素材がボンデ板の様な薄さとこの錆様ですので
いくら板金加工したと言えどもあまり力込めて磨くと
形状がいがんだり大変な事になりますので
慎重に磨きます。
この作業が終了致しますと銅メッキ加工によりパーツ全体に
銅被膜を付け、もう一度バフ研磨作業を行う事により削れた
銅の粉を利用しパーツ表面に有るピンホールや腐食痕に入れます。
そしてもう一度、銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工
このニッケルは分厚めにする為になが漬け致します。
ここをながめにする事で見栄えと錆びにくさの
両方を得る事が出来ます。
そしてクロムのメッキ槽に入れてなが漬けして
引き揚げてメッキ加工は終了となります。
カテゴリ:ブログ