バイク部品 スチール製網目(メッシュ)パーツをメッキ加工 奈良県の個人様

上の写真は外国製バイクの

純正メッシュパーツ(新品未使用品)に

厚メッキ加工を施した表面と裏面をアップも

含めてブログに貼り付けさせて頂きました。

このパーツのビフォーは

1か月ほど前に貼り付けさせて頂いておりますので

ご興味が御座いましたら参照してみて下さい。

このメッシュパーツはスチール製で網目の部分と

枠の部分で挟み込み間隔を開けて

スポット溶接して出来ております。

今回、この様に綺麗に電気クロムメッキ加工

出来ましたが実は大変困難な作業でした。

このパーツの素材がスチールですので

当然、通電効果はあるのですが

この部品に電気を通すための道具である

プラチナ製治具を枠裏面の写真の輪っか

2か所に掛けて決まった電気の強さで流すと

スポット溶接部分と網目の多さで網目

中心部まで決まった容量の電気が来ないと言う

現象が起きやすくなります。

もし、その様な電気の流れでクロムメッキ加工が

完成致しますと網目中心部だけがメッキが

のっていない様な残念な見栄えの

仕上がりになってしまいます。

この様な部品の場合は枠部品と網部品を

挟んでいる部分に沢山スポット溶接により

電気が万遍なく通る作りである事。

そうする事で網目中心部まで

綺麗なクロムメッキ加工が出来ます。

そしてクロムメッキ加工工場に於いて

銅メッキ槽、ニッケルメッキ槽、クロムメッキ槽

各メッキ槽から違うメッキ槽に部品を入れる時に

違うメッキ液が入ってしまい混ざってしまうと

全てのメッキ液が台無しになります。

言えば不純物が入りメッキの色合いが

変わってしまう事を意味するためにメッキ加工を

依頼された部品に他のメッキ槽に違うメッキ液が

混入しない形状かどうかを慎重に判断いたします。

この部品で言いますと

先程も、ご説明をさせて頂きました

網部分を挟み込んでいる枠部分が写真の様に

間が空いているのでメッキ液が残った状態で

違うメッキ槽に混入しないか?

枠の幅が大きく純水によって洗い流せる様な

状態でしたら何ら問題は御座いませんが・・・

デメリットが有る物は基本メッキ加工を

受付させて頂くとこは出来ない事になります。

異物混入の理由でクロムメッキ加工が出来ないと

考えられるのがバイクの燃料タンクです。

(当社メッキランクの中メッキ加工は

可能で上メッキでは不可になります。)

どのお仕事でも簡単な作業は無いと思いますが

クロムメッキ加工は結構複雑で難しいです。

恐らく、この難しさの解決はまだ

先になるのではと考えます。

今回の部品は写真をご覧頂きました

様に大変綺麗に仕上がりました。