旧車パーツ亜鉛ダイカスト製(アンチモニ)ライト枠再メッキ加工完成品
2018年10月13日
この写真は旧車グロリアの亜鉛ダイカスト製
(アンチモニ)ライト枠左右です。
2か月ほど前にビフォーのご説明は
させて頂きましたので宜しければご覧ください。
昨日のフェアレディ(S30)通称30Z同様
この旧車グロリアも希少価値車で人気が御座います。
グロリアはプリンス自動車工業と日産自動車が
11代にわたってモデルチェンジした自動車です。
初代は1959年から11代目最終は2004年まで
販売されていた高級車で
それ以降、セドリックに統合されたようです。
セドリックも大人気車種でした。
上の写真に載っている旧車グロリアは
四代目で1971年後に誕生した自動車で
排気量は2600ccです。
この四代目グロリアの特徴は
自動車正面にあるグリル
このグリルに樹脂製のマスコットが左右と真ん中に
装着されています。
そして今回写真に貼り付けさせて頂いた
グロリア独特の亜鉛ダイカスト製ライト枠に
クロムメッキを施した高級感が抜群の
仕様となっておりました。
因みに、当時刑事ドラマの渡哲也が出演
石原軍団の大都会で活躍していた自動車が
日産グロリア四代目です。
45歳以上の方なら覚えていらっしゃると思います。
話を戻しまして、
この亜鉛ダイカスト製(アンチモニ)
ライト枠クロムメッキですが経年劣化している
亜鉛ダイカストクロムメッキに
再メッキは通常出来ません。
ではなぜ、写真の様に新品になっているのか?
もしや45年前の部品だけれども
日産に在庫がまだあるのか?
当然、メーカー在庫等ある訳が御座いません。
インターネットで探しても
まず純正の新品はないでしょう。
そうなると、亜鉛ダイカスト表面を補修した
再メッキ加工(リクローム)を施すしか術が御座いません。
写真掲載のビフォーをご覧いただきますと
亜鉛表面の独特の錆がライト枠表面に
出ているのがお分かりになるかと思います。
剥離後に亜鉛表面の生地を軽めにバフ研磨し
細かい粒子のアルミニウム製金属パテと
樹脂パテの混合物を亜鉛表面に肉盛りし
腐食痕や素材表面にあるピンホールを
埋めてしまいます。
この作業を施す事により経年劣化した生地が甦ります。
そして更に表面の生地を整える為に
メッキ用サフェーサー及びプライマー処理を
施す事により生地表面が新品になります。
プライマー表面に電気が通る様に
無電解メッキ加工、導電性塗料を使用し
ライト枠表面に通電効果が出る様に致します。
後は、当社のメッキランク中メッキ加工で
メッキを分厚く致します。
仕上げ作業に細かい粒子の研磨剤で丁寧に磨くと
写真の様にこんなに綺麗になります。
傷防止の為に塩化ビニルを貼り付けていますが
剥がすともっと綺麗に見えますよ。
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