1986年式BМWE30の錆びた3分割リアバンパーを再クロムメッキ加工
2018年10月16日
この写真は、1986年式BMWE30の
3分割リアバンパーと付属品に再メッキ加工
(リクローム)致します。
1986年式と言う事は今から32年前の
スチールクロムメッキ製バンパーになります。
その当時としては腐食の程度は普通レベルになりますが
左右のバンパー裏面のコーナー部分は
結構な棘錆になっています。
中央部の大きい方のバンパー裏面は腐食を防ぐ為の
塗装が施されている為に上部に錆が出ている程度です。
やはりバンパー裏面はワックスがけ等の錆とめを
しない為に3分割バンパーの両端裏面と
中央部のバンパー裏面の錆び方が
全く違うのがお分かりになると思います。
この1986年式BMWE30のスチール製
クロムメッキバンパーには丁度、
中央部に樹脂のカカバーが全体に
巻いている様な感じになっています。
ですのでバンパー上部がだけが
バフ研磨している事が見て分かります。
磨いていない個所は写真で写っている様に
鏡の様な状態では無くてただメッキが
付いている様な状態になっています。
これは旧車のBMW独特な仕様の様に感じます。
この事から3分割バンパー全ての上部が同じ様に
棘錆が出てると言う理由だと思います。
今回のお客様は当社メッキランク中メッキ加工
(メッキが分厚い)をご希望です。
何時もの様に3分割バンパーに付着しています
銅メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキと錆を
シアンにより溶かします。
この作業に約7日から10日間かかります。
剥離剤には様々御座いますが
濃硫酸や塩酸などで剥離する工場が御座いますが
この剥離剤を使用した場合はメッキの一番上の
クロムだけ剥離、残りのニッケルと銅は溶けない為に
そのまま強引にバフで表面を削る事になってしまい
クロムメッキ完成時の見栄えのクオリティと
長持ちしないクロムメッキバンパーに
仕上がってしまうデメリットがあります。
スチールクロムメッキバンパーや
スチールクロムメッキグリル等の
再メッキ加工にはこれらの剥離剤を
使用してはいけません。
シアンによるメッキの完全剥離後に
バフ研磨作業により420番手まで丁寧に
磨いていきます。
そうする事によりスチール表面に
顔が映る様な仕上がりになります。
この時点で万が一腐食痕が気になる箇所に
残っている場合は、お客様に電話連絡
させて頂いた上で板金化コプされるか、
されないかのご指示を仰がせて頂きます。
板金加工が必要な場合は約7日前後
納期が遅くなります。
これは稼働期の納期と稼働期では無い
時期の納期が違う為に絶対に
7日前後とは限りません。
カテゴリ:ブログ