バイクメッキ加工や車メッキ加工に於いて部品が板金加工が必要な状態

これらの写真は前回紹介させて

頂いたパーツの連れです。

ミラーカバーとマーカーカバーではと

思いますが違うパーツであればごめんなさい。

ビフォー、アフターでお分かりな様に

かなり古いバイクのパーツだけあって

腐食痕が酷い状態です。

お客様が送って下さる段階で

サンドブラストされた状態でした。

各パーツの表面は全体的にボコボコした状態で

特に枠の内部やミラーカバー中心部にある

ステーを付ける穴の周りはご覧の腐食痕です。

やはりボコボコです。

この様な部分は雨水等の水分が溜まりやすい

形状に有りワックス掛け等の手入れがしにくい箇所です。

この様な場合は錆びやすく綺麗な部分と

腐食で醜い部分との見栄えの差が

大きくなる傾向にあります。

その為のにもメッキ加工や再メッキ加工を

施す前に板金加工などの下地作業を必要とします。

今回の部品にはクロムメッキの下地に使用するメッキ

銅メッキを3度漬けしています。

この作業に於いても板金加工を施さなければ

メッキ加工終了後の見栄えはこの様な状態にあります。

このバイクのお客様のご予算と見栄えのクオリティは

剥離終了後に錆による貫通穴が開いている場合は

板金加工有でそれ以外の腐食痕の状態では

板金加工無しと言う条件を頂いておりましたので

バフ研磨作業と銅メッキを分厚くするテクニックを

用いて少しでも見栄えが良くなる様に

この様な銅3度漬け作業を施させて頂きました。

私が言うのもおかしな話ですが

腐食痕が酷かった割にこのアフターは

良い具合だと思います。

ピンホール等の針孔程度で有ればメッキの

厚みでカバー出来ますがボコボコの腐食痕の

場合はそうはいきません。

少しでもこの様なボコボコの腐食痕を

綺麗にしメッキ加工や再メッキ加工

(リクローム)を施したい場合は真鍮を用いた板金

もしくは細かな粒子のアルミニウム製金属パテと

樹脂パテの混合物をボコボコした面に覆い隠し

下地修正する方法この2つのいずれかで

加工しなければいけません。

マーカーカバースチール表面の状態が思っていたよりも

腐食が浸透していなかったおかげで綺麗な表面の

クロムメッキ加工が出来ましたが

ビフォーを見る限りこんな事は少ないです。

マーカーカバーだけに関しては

このお客様はラッキーだったと言えます。

通常あれだけ表面がボコボコでしたら

ミラーカバーのステーを取り付ける穴の周りの

腐食痕と同じ位目立っていてると思います。

前回のブログ同様にお客様のご予算と納期が

有るのならば最低でも板金加工により

表面補修する事が望ましいと言えます。