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車パーツメッキ加工でドア内側音響パーツ完成品

上の写真は自動車のドア内側に

装着されている音響パーツに

最高級モーターショー用クロムメッキ加工を

施した完成品と加工する前の状態です。

一か月前にブログに貼り付けさせて

頂いたのがビフォーになります。

この自動車の音響パーツと他の多くの

音響パーツとの違いは枠の部分は

ABS樹脂製で網目の部分がスチール

枠と網目を一体化し取り外しが不可能な

作りになっている所が違います。

樹脂部分と金属部分が取り外しが

出来ない作りになっている部品に

クロムメッキ加工を通常施す事は

大変に困難です。

その為に自動車メーカーさんで

音響パーツにクロムメッキ加工を施し

量産するとなると枠も網目部分も

ABS樹脂で製作しなければ加工が出来ません。

皆さんの自動車やバイク

トラックの内装音響パーツに

クロムメッキ加工が施している場合

一度磁石を網目に付けて引っ付くか

引っ付かないかの反応を見て下さい。

クロムメッキ加工が施している

ドア内側音響パーツの網目が磁石に

引っ付く事はまず無いと思います。

それだけ樹脂部分と金属部分が

同一部品で製作されている物は

クロムメッキ加工が困難で有ると言う証拠です。

当社の様な施工方法でクロムメッキ加工を

施さなければこの様な仕上がりは出来ません。

今回、当社にこの音響パーツをご依頼して頂いた

お客様は自慢できると思います。

写真の中に袋に入ったメッキがかかっている

チップ(クロムメッキ+赤色塗装)は

元々、枠に貼り付けていましたので

綺麗に取り外しさせて頂きましたので

完成品到着後にボンドか両面テープで

付けられる事が望ましいと思います。

しかし、どうしたら樹脂とスチールを同一化して

大量生産されるのか興味があります。

ありきたりのABS製音響パーツにすると

コストも低くする事が出来るのに

網目をスチールにする事により

音響効果に違いが出るのかもしれませんね。

音響の事は全く分からないので想像ですが・・・

当社はこれまでにこの案件と似た様な事が御座いました。

それはトラックの樹脂製コーナーパネルの一部分を切り取り

車種が異なる樹脂製コーナーパネルを切り取り

お互い違う車種の樹脂製コーナーパネルを移植して

最高級モーターショー用クロムメッキ加工を

施し完成した経験が御座います。

たしか2トン車のオーナー様からの

ご依頼だったと思います。

このオーナー様がご自分で樹脂部品を切り

お互いを樹脂パテで切り取り面を覆い隠して

当社に送って下さいました。

箱から開けて移植のコーナーパネルを

見た時にホントビックリ致しました。

自動車用オイルパン、ギアケースにメッキ加工か鏡面ポリッシュか光沢アルマイトを施し綺麗にするお話を個人様と業者様にご説明させて頂きます。

上の写真は新品未使用品の

エンジン内部用オイルパン

(ギア付近に装着されている)です。

旧車の180SX用でサーキットで

使用する自動車に装着致します。

このレーシングカーには内装から外装、

エンジン、マフラー全てオリジナル仕様にして

見えない個所にも徹底的に拘られております。

恐らく180SXに於いては

トップレベルだと思います。

このギア付近に付いているオイルパンは

上の写真一番目の方向に装着されており

部品中央部から下部しか見えない物です。

オーナー様からのこの部品に対しての

ご説明では走行時に200℃程度の

熱が掛る物だそうです。

このオイルパンをエンジンルームに

装着するとオイルが漏れたり

破損しない限り脱着する事は無いとの事です。

その事からオーナー様より200℃以上の

耐熱が有り尚且つ腐食しにくく

極力綺麗さが長持ちする方法で加工を

お願いしますとのご相談です。

当社にこの部品の加工方法は

お任せと言う様にして頂きました。

この部品の素材はアルミニウム製鋳物

所謂、アンチモニです。

この新品未使用品のオイルパン部品には

アルマイト処理が施されており

腐食しにくく加工を施しています。

当然、この時点の腐食しにくくもっとも

適切な処理方法は普通のアルマイト加工です。

しかしながら綺麗さに関しましてさほど

表面が綺麗であるとは言い難い風合いです。

次に考えられる方法はクロムメッキ加工よる

表面を綺麗にする方法ですが

耐熱的な問題は御座いませんが

上の写真を見て頂くと分かる様に

大変入り組みが激しく形状が歪であるがゆえに

メッキが部分的にのらない個所が出てくる

その為に綺麗な部分とそうでない部分との差で

全体としての見栄えが悪くなります。

次に考えられる加工方法は鏡面ポリッシュです。

綺麗さは一番である事は間違いない方法ですが

その綺麗さは到着する位置から考えると

長持ちしないと考えられます。

と言う事はオーナー様のご希望通りの

加工方法は無いのではと思われますが

最後の手段で一番最初にお話しさせて

頂いた処理方法、アルマイト処理です。

このアルマイト処理には様々な種類が有り

カラーアルマイトが有名ですが

トラックのアルコア製アルミニウム製ホイルで

使用されている通称光沢アルマイト処理と言う

方法が御座いますが

本来、光沢アルマイト処理と言う言い方はいたしません。

アルマイト処理する前に様々な研磨方法により

アルミニウム表面の生地を磨き

その上にアルマイト処理を施す事により

まるでクロムメッキが施された様に

仕上がります。

今回の加工方法は研磨処理後に

アルマイト処理する事に致します。

この部品はこの方法が正解であると言えます。