車パーツメッキ加工で業者様御依頼分1975年式フェラーリの腐食とガリ傷が有る純正ハブキャップを綺麗にする
2018年11月10日
上の写真は地元の希少価値車専門
レストア業者様からの御依頼分で
1975年式フェラーリ純正
ハブキャップです。
度々、この業者様とはお付き合いをさせて
頂いておりおレストアについて熱く
語って頂いており勉強させて頂いています。
このハブキャップはスチール製で2つの
部品から製作されています。
1つは真ん中の丸い部分であるハブと
2つ目はその外側の部品を
溶接し構成されています。
この4つあるハブキャップの内2つ程は
再メッキ加工(リクローム)されている
痕が残っています。
全体写真を貼り付けているだけなので
分かりにくいかも分かりませんが
一つ銅か真鍮の肌が見えている物が
御座いますがそのハブキャップは
元々かなり変形していたのを
この業者さんが板金修正され元に近い
状態にまで戻されました。
検品させて頂きましたが変形時の
写真と比べましたが、おーっ!
凄いと言ううまさでした。
板金加工に長けてらっしゃいました。
後、気になる所はさっきも述べさせて
頂きました様にこの2つのパーツを
溶接して出来ているその箇所に
結構目立つ経年劣化による
腐食痕が見えます。
中心部にはフェラーリのエンブレムである
馬が浮いている状態で経年劣化で
新車時よりはその浮いているエンブレムが
薄くなっている感じです。
この業者様のご相談で綺麗に
してほしいと言うご希望です。
何時も当社のメッキランクのお話を
ブログで毎日の様に皆様に極力
分かりやすくご説明させて頂いておりますが
上メッキ加工、中メッキ加工、下メッキ加工の
中からお客様のクオリティの
お考えで選んで頂いております。
今回のご相談でオーナー様が
望まれていらっしゃるのは
ハブキャップ中心部にある薄くなって
しまっている馬は完全に残して他の部分は
徹底的に綺麗にと言うご希望です。
本来、全てを新品かもしくは新品以上の
クオリティにする為には上メッキ加工を
行う事が最善なのですがその施工方法は
細かな粒子のアルミニウム製金属パテと
樹脂パテの混合物を綺麗にしたい全面を
覆い隠す方法を用いて加工致しますので
この場合の薄く盛り上がっている馬の部分が
平らになるデメリットが発生してしまう為に
このオーナー様のご要望である馬を
残してと言う事が不可能となります。
ですので加工方法としては
中メッキ加工を行います。
しかし腐食痕は残ってしまう恐れが
御座いますのでハブキャップのメッキを
徐々に剥離し素材を極力傷めないようにし
剥離後の素材自体の劣化具合を
板金職人とバフ職人で会議を致します。
これからの加工ですので分かりませんが
恐らく剥離後4つ共にかなりキツメの
腐食痕が沢山出てくるのではと思います。
その場合の工程は剥離、板金加工
鏡面ポリッシュで細部まで綺麗にし
分厚くメッキと言う事になると思います。
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