超希少価値車メルセデスベンツ300SL純正グリルとモールをメッキ加工(再メッキ)

このパーツは1954年から1963年のメルセデスベンツ

300SLの純正グリルとモールです。

この300SLはベンツのSLシリーズの初代で皆さん

ご承知の通り海外オークションでは2億5千万円で

落札される超希少価値車です。

その為か、恐らく室内保管されていたのか今から60年を

超える自動車部品なのにこの様な綺麗さです。

しかしながらモールは全て再メッキ加工(リクローム)

されている痕が有りモールの裏面に付いている取り付け様

ねじ山の付け根には板金痕がモール表面に少しだけですが

見えてしまっています。

そしてねじ山をメッキがのらない様な養生していない

ありさまです。

数十年前に再メッキ加工(リクローム)された時が

専門業者に依頼されていなかった証拠と見える物です。

モールの左右、表面を目を凝らして見てみると板金痕が

見えてしまっていてホントに残念です。

それと一番上の写真にベンツ独特の楕円形上の

グリル(分割)をドイツ本国で製作しなおして

クロムメッキ加工を施す前の新品素材での

クロムメッキ加工依頼と言う事も付け加えておきます。

グリル中心部にあるベンツマーク(エンブレム)を入れると

5分割で純正グリルは出来ています。

これら5分割グリルパーツは全てスチール製で製作されており

そのスチールにクロムメッキ加工を施した上で組み立てると

ベンツ独特の横長の楕円形グリルが完成すると言う事です。

モールの中に一番大きな物が御座いますが

この素材は真鍮製で製作されており

残りのモールはスチールで製作されております。

これらのモール全てに小さな凹み傷が付いており

業者様のご指定でこのオーナー様のご要望で出来る限り

新品未使用品と同じかそれと同等な仕上がりを

望まれておりますとの事です。

これらのパーツ全て細かく検品させて頂きましたが

グリルパーツは穴あけ加工が必要である事と

モールは板金加工が必要と言う事と歪みが出ているので

歪み修正を行って上で再メッキ加工(リクローム)

する事になります。

いずれにせよ初めに行う作業は剥離作業を行う事になります。

今回のモールは既に真鍮製品、更に板金されていますので

これらの素材が剥離によって溶けない様に剥離致します。

そしてバフ研磨作業を施した上で板金加工に入ります。

今回の板金加工のレベルはさほど難しい物では御座いません。

板金加工終了後は再度バフ研磨作業により板金加工を施した個所と

板金加工を施していない個所がメッキをかけて出来上がった時に

分からない様に磨きます。

普通の板金加工できる業者さんがご自分で板金加工して

どこかのメッキ屋さんに再メッキ加工(リクローム)を

ご依頼されたとしても先程ご説明させて頂きました

上の写真の様に板金痕が見えてしまいます。

ですので業者様は板金加工されない状態で

ご発送される事が望ましいです。

これら全ての板金加工が終了致しますと分厚くメッキ加工を

行います。