現行型のBМWギドニーグリル(外品)をメッキ加工
2018年11月29日
上のパーツは現行型のBМW用ギドニーグリル(外品)です。
ですのでBМW純正グリルでは御座いません。
素材はABS製で1パーツが2つの部品から出来ています。
写真に貼り付けさせて頂きましたがお互いの部品を繋ぐために
専用の爪で留めている様に出来ています。
この様な作り方はレクサスのバンパーグリルと
同じ仕組みとなっています。
ギドニーグリル枠側には光沢クリアー塗装が施されています。
それではこの1パーツで2個の部品を爪で留めている
BМWギドニーグリル(外品)に最高級モーターショー用
クロムメッキ加工を施す工程をご紹介させて頂きます。
先程もご紹介させて頂きました様に1パーツを2個から出来ている
様なパーツは分解しなければ加工が出来ない為に分解いたします。
そこで注意しなければいけない点が御座います。
それは写真の様な爪は破損しやすい為に別途料金を頂いた上で
当社の代理店様(レストア業者様)で外して頂くか
この様な場合、当社にパーツを送って頂く前に分解して頂く事が
加工を受けさせて頂く条件となります。
尚、旧車でよく頂く亜鉛ダイカスト(アンチモニ製)
アウタードアハンドルの裏面に付いている付属品や現行車の
樹脂製アウタードアハンドルに付いているバネ類の付属品も
分解しなければ加工が出来ませんので今回の案件と
同じになります。
分解完了後にギドニーグリル枠に付いている光沢クリアーを
剥離致します。
更に格子状の奥側の部品も人の手で触っていたりして油分などが
付着しているとメッキがのらなかったりしクオリティが下がる為に
脱脂作業を行います。
今回のギドニーグリル表面にはシボ、所謂ブツブツが無いので
表面補修作業は致しません。
しかし、このままでは電気が通らない為に下地修正を行った上で
電気メッキ加工を行います。
下地修正完了後に各部品の裏面に電気を部品に通す為に治具と
部品を引っ付ける為にはんだ溶接を行い銅メッキ槽に漬け込みます。
そうする事により部品表面に銅の金属皮膜が得られて樹脂部品が
金属になります。
次にバフ磨きで元々表面にあるピンホールを削れた銅の粉を利用し
ピンホール埋めを行いギドニーグリル表面を綺麗に致します。
更にもう一度銅メッキ加工し、続いてニッケルメッキ加工
クロムメッキ加工を施して仕上げに細かい粒子の研磨剤で
表面を丁寧に磨いて完成品となります。後は分解した
部品同士をはめ込むのですが
基本お客様の方ではめ込んで頂きます様宜しくお願い致します。
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