錆びたハーレーマフラーを綺麗にメッキ加工(再メッキ)
2018年12月10日
上の写真はハーレーのマフラーです。
ご覧の様に部分的にクロムメッキが無くなり錆自体になり
塊の様な状態になっています。
しかし錆が表に現れていない個所は程度が良く
極端に差が表れています。
マフラー内部の煤汚れもお客様で綺麗にして頂いたのか
さほど汚れが少ない状態です。
当然ですがマフラー内部に触媒なども入っていません。
この事からこのハーレー用マフラーに再メッキ加工
(リクローム)を施す事は可能となります。
今回、ご依頼頂いたお客様は初めての業者様からですが
当社のメッキランクである上メッキ加工での再メッキ加工
(リクローム)をご希望でしたがマフラー内部の煤汚れが
少ないとは言え専用の薬品で煤を除去したとしても完全には
取れませんのでこの場合は当社のメッキランク中メッキ加工
(分厚いメッキ)で加工させて頂きます。
因みに、当社のメッキランク中メッキ加工(分厚いメッキ)は
ハーレーの正規代理店様が気に入っているランクですので
全く見栄えのクオリティと錆びにくさののクオリティに
問題は無くハーレー純正のクロムメッキパーツよりも程度が
良いのではとおっしゃっています。
当社の上メッキ加工はモーターショー用クロムメッキ加工ですので
少量の油分や微量の汚れ等が有るパーツを専用メッキ槽に
漬ける事はメッキ液自体に不純物が混入する事でパーツの
クオリティが下がる恐れがある為に大変厳しい検品の中で
メッキ加工が可能であるか可能で無いかの選択を
させて頂いております。
と言う理由でお客様が上メッキ加工をご希望で有っても
上記のご説明からご納得して頂いた上で中メッキ加工
(分厚いメッキ)を選択して頂きました。
それでは今回のハーレー用マフラー再メッキ加工
(リクローム)の加工方法をご紹介させて頂きます。
まずマフラー内部に残っている煤などの汚れを専用の
薬品で出来るだけ取り除きます。
この作業を中途半端に行うとメッキ槽に漬けこむ時に
不純物が入りメッキ液全てが台無しになってしまいます。
時にバイク用マフラーやトラック用マフラー、自動車用マフラー
及びエキゾーストパイプ、タコ足等、煤汚れが付着している場合
それとバイク用燃料タンクやトラック用燃料タンク等の場合
内部を徹底的に油分と煤などの不純物を取り除きます。
これらの作業は他のパーツよりも手間と時間が掛る事から
比較的加工賃がお高くなります。
続いてシアンに付けてメッキを完全剥離し
スチール自体に致します。
次にバフ研磨作業によって生地を新品の様にする為に
スチール表面を磨き込み皮を一枚
二枚削ると言うイメージで綺麗にしていきます。
この作業も大変重要な作業でここが見栄えの肝である事は
間違い御座いません。
但し、バフでも綺麗にならない腐食痕は板金などの二次加工を
必要とする事も経年劣化によって御座います。
そして銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工、クロムメッキ加工で
完成となります。
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