旧車カリーナ(1975年式)のアウタードアハンドルを再メッキ加工

ご覧の写真は1975年式のトヨタカリーナHT1600GTの亜鉛ダイカスト製アウタードアハンドルです。
この自動車は旧車のマニア様がこよなく愛する自動車の中の1台です。
この時代のアウタードアハンドルやグリル、マスコットパーツ、様々な外装パーツの多くが亜鉛ダイカストにクロムメッキ加工を施していましたが、再メッキ加工に適さずこの様に経年劣化して綺麗に仕上げる際に大変苦労する素材です。その為に通常、装飾クロムメッキ加工に特化している工場であっても元の新品未使用品の様な状態に仕上げる事は出来ません。その理由は、亜鉛ダイカストと言う素材には元々表面や内部に巣穴やピンホールが多く存在し、他の素材より腐食しにくいメリットが有るのですが一度腐食すると巣穴やピンホールが大きくなり全面板金する以外に綺麗に仕上がらないと言うデメリットがあります。当然、普通の装飾クロムメッキ加工に特化している工場と言えども亜鉛ダイカスト素材に全面板金出来る技術など有る訳も無く綺麗な新品未使用品の様な再メッキ加工が出来ないと言う事になるのです。当社はこの様な巣穴やピンホールが多い素材のダイカスト素材や経年劣化が酷い素材に於いても再メッキ加工により、当時、購入した新品未使用品の仕上がりにする事が可能です。経年劣化した一部樹脂製パーツにも可能。加工方法はメッキ剥離後に巣穴やピンホールが隠れる様にアルミニウム製金属パテによる全面補修を行いサフェーサー処理を施します。この作業には大変手間が掛る為に加工日数が必要になります。ですので通常の再メッキ加工日数の1.5倍程の納期が必要になってしまう程です。納期が無いお客様にはおと絶え出来ない加工方法ですので、この亜鉛ダイカスト素材に関しましては納期に余裕が出来てからご依頼されるのが望ましいと思います。次にプライマー表面に導電性塗料を用いて通電効果を発生させて当社のメッキランクの厚メッキ加工を施して加工終了となります。

 

因みに旧車、現行車問わずアウタードアハンドル裏面のシリンダーやバネはご覧の様に脱着した状態でご発送して頂かないと加工をお受けさせて頂く事は出来ませんのでお気を付け下さい。