経年劣化で車検が通らないリフレクターを再メッキ加工
2019年07月22日
このパーツは旧車のリフレクターで、ご覧の様にメッキが剥がれて素材表面が見えてしまい車検が通らない状態の写真です。扇形のリフレクターの素材は樹脂製(ABS)でお椀型の素材はスチール製です。共にメードインイタリーと刻印が裏面にあります。このリフレクターのメッキ加工方法はアルミニウム蒸着メッキ加工です。所謂大量生産型で見栄えのクオリティが低くと長持ちしない方法です。メッキ加工方法は大きく分けて2種類あります。その一つが乾式メッキと言いメッキ槽に入れない方法を言います。弊社はこの方法では無く、見栄えのクオリティが高く、尚且つ長持ちする湿式メッキです。この加工方法は先程も述べました様にメッキ槽に漬けこみ電気をパーツに流す事によりパーツ全体にメッキがのると言う方法です。昔はメッキの技術がまだまだ発展途上でしたのでこの様な乾式メッキ加工で大量生産し低コスト重視の加工方法を世界中で行われていましたが、最近ではメッキ加工技術とメッキ液、更に弊社の上メッキ加工の様な表面補修技術を用いた加工が行われる様になりました。しかし、どちらの加工方法にもメリットとデメリットがあります。例えば、見栄えのクオリティが低く、長持ちしないが加工賃が電気メッキ加工仕上げより加工賃がお安く済むと言うメリットが乾式メッキには御座います。上の写真の様な直接目に見えない個所に使用するリフレクターに使用されるメッキ方法です。このメッキ方法で加工終了に表面を指で触れると光沢が失われます。更に指で表面を触れなくても、約6年から7年程でライトの熱に負けてメッキが上の写真の様に素材表面が見えてしまいライトの光量(カルデラ)が車検を受けれない低さになります。しかしながら、湿式メッキはメッキ加工直後の見栄えも乾式メッキに比べて比べ物にならない位見栄えのクオリティも良く、更に長持ち致します。弊社がお客様にご提供させて頂くメッキ加工はハイクオリティの電気メッキ加工仕上げです。樹脂製リフレクターの再メッキ加工でお受けできない物が御座います。それは樹脂の経年劣化具合と素材の厚み及び、剥離剤が強い為に素材が耐えれるかどうかと言う事が条件にあります。更に言えば、メーカー様の新品未使用品が手に入るので有れば、お客様にとって一番良い事になります。このリフレクターは旧車の純正部品の為にメーカー在庫が世界中を探しても無い物で有る為に再メッキ加工により車検対応できるカルデラを出さなくてはいけません。
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