2000年式ハーレーダビッドソンFXDL用純正ヘッドライトバイザーメッキ加工
2019年07月10日
上の写真は2000年式ハーレーダビッドソンのアルミニウムダイカスト製FXDL用ヘッドライトバイザーです。このパーツを弊社にご依頼して頂いたお客様は個人様で、ハーレーダビッドソン正規販売店やインターネット販売でパーツを探されても物が無いのでメッキ加工依頼して頂きました。似たようなパーツで正面の穴が開いていない物は有った様です。しかし元々の形状にオーナー様は拘りを持たれていて、どうしてもこの形状で綺麗な高品質のクロムメッキ加工を施している状態で装着し愛車に乗りたいと言うお気持ちです。弊社にメッキ加工の事に付いてご相談される殆どのお客様は、このオーナー様と同じ気持ちでお考えになられております。ですのでお客様のお気持ちは痛いほど分かります。量産車の多くは自動車、バイク、トラック等モーター関連の純正品在庫は国産、外国産問わず約10年ほどすると部品生産されていない事が多く部品在庫が無くなれば普通に購入する事は出来ません。この為に、愛車を長年大切に乗られているお客様が故障や事故に残念ながらおわれたりすると、現状装着されている部品をレストアするしか方法が無いのが辛いところです。それではこのパーツのメッキ加工方法をご説明させて頂きます。今回お客様が弊社のメッキランク中メッキ加工(分厚いメッキ)を指定して頂きました。まずは脱脂作業を行います。写真の一番目に黒色の部分が見えると思いますが、これはヘッドライトバイザーにボンドか何かでアルミニウムかステンレスか板を張り付けています。この板の素材を調べなくてはいけません。そうしないと加工の仕方によっては、この板が溶けて無くなったり素材自体が傷んでしまう事になりかねます。この様に素材が違う恐れのある複合素材部品をメッキ加工する場合は慎重に加工する事が望まれます。メッキ加工とは塗装の様に簡単では無く、部品の素材によって加工の仕方が違います。毎日同じ製品をメッキ加工する事は簡単ですが、弊社の様に単ロット部品も喜んで加工をお受けさせて頂く業者は、失敗が無い様に慎重に作業をします。失敗して希少価値の高い部品や製造されていない部品等、素材と違った工程で溶けて無くなってしまったり、部品に薬品によるダメージを負わせてしまったら取り返しがつきません。このブログをご覧になられている業者様や個人様の中には専門業者様では無いところに依頼されてとんでもない状態で納品された事が有る悪い思い出が有る方は少なくないと思います。弊社はこの様な事が無い様に徹底的に素材と部品の状態を調べてからお客様にメッキ加工のご商談をさせて頂いております。
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