再メッキ加工及び表面補修有りでエンブレムボディとボンネットエンブレム
2019年09月05日
再メッキ加工を施すのですが通常再メッキ加工が出来ない素材アンチモニ(亜鉛ダイカスト)部品のご紹介です。上のパーツは60数年前の初代観音開きクラウンのフロントグリルに装着されているエンブレムボディ台座とボンネットエンブレム(オーナメント)です。これらのパーツは自動車の目立つ箇所に装着されていますので再メッキ加工(リクローム)を施すと旧車の息が甦ります。但し、これらのパーツは通常の再メッキ加工の方法では綺麗に甦る事は御座いません。アンチモニ素材(亜鉛ダイカスト)はメッキ加工前の下処理で素材表面を溶かす事とこの素材は元々巣穴が存在し、しかも経年劣化により更に巣穴が大きくなる為に綺麗に仕上がらない事に有ります。いくらバフ研磨作業でアンチモニ(亜鉛ダイカスト)を磨いても全く綺麗になりません。メッキの分厚さでも全く綺麗になる事も御座いません。ですので装飾クロムメッキ加工に特化している工場や自動車関連に特化している工場に於いてもアンチモニに対しての再メッキ加工は出来ないと言われる事はそこに原因が有ります。弊社はこのアンチモニ(亜鉛ダイカスト)素材の希少価値部品に特化した専門業者です。弊社でメッキ加工や再メッキ加工が出来ない部品はヒンジなどでピンでかしめている物が御座いますが物理的に分解出来ない物は加工出来ません。しかしレストア専門業者様等で分解して頂けましたらアンチモニ素材のヒンジも新品未使用品よりも綺麗な光沢で錆びない部品でお客様にご提供させて頂く事が可能です。その加工方法とはどの様に再メッキ加工を施すのかと言うと、アンチモニ製品を剥離した時に表面に現れる大きな巣穴やピンホールに細かな粒子のアルミニウム製金属パテで表面を綺麗にし、更にプライマー処理を施す事により、表面が平らに錆びにくい下処理をする事で、元の新品部品よりも錆びない付加価値を付ける事でお客様に喜んで頂く事が出来る事にあります。この下処理の作業がアンチモニ製部品に再メッキ加工を施す上で肝になる作業です。そしてプライマー処理した表面には物理的に電気が流れません。導電塗料を使用し部材表面に通電化効果が出るようにした上で、銅メッキ加工を施しバフ研磨を行います。その時に削れた銅の粉を用いてピンホールを埋めます。2回目の銅メッキ加工、ニッケルメッキ加工を施して最後にクロムメッキ加工をして再メッキ加工は終了となります。仕上げに青粉でクロム表面を磨いて完成品の出来上がりとなります。
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