メッキ加工バイクKH250パーツ
2019年09月27日
メッキ加工依頼して頂いたパーツは、カワサキKH250(1976年式)のパーツです。今回のお客様は小物パーツが多い事からご丁寧に各パーツを並べて頂いた上で、ご覧の様にパーツ横に番号、そして番号ごとに名称を記入して頂いてパーツと一緒に梱包発送して頂きました。今回のカワサキKH250のこの様なパーツは数か月に一度程度にメッキ加工依頼して頂いています。皆様もご承知の様にこのバイクは希少価値車でマニア様に人気のあるバイクです。年数的に40年ほど前ですが全てのパーツに於いて経年劣化による錆は今までご依頼して頂いた同じパーツよりも綺麗です。お客様のご要望で1番から5番まで弊社のメッキランク中メッキ(分厚いメッキ)、7番から11番までは下メッキ加工を選択されました。因みに中メッキ加工の加工賃と下メッキ加工の加工賃を比較すると下メッキ加工は中メッキ加工の半額程度の価格帯です。それでは各パーツの状態とメッキ加工のご説明をさせて頂きたいと思います。まずは1番のフロントフェンダーベース、素材はスチール製でクロムメッキ処理が施されていて素材としては大変綺麗な状態です。このパーツは中メッキ加工(分厚いメッキ)を施さなければ見えやすい箇所に装着されている為に錆が目立つ事から下メッキ加工はお勧め出来ません。弊社の中メッキ加工は大手バイクメーカー様の純正クロムメッキパーツよりも少し分厚めに加工させて頂いております。2番目と3番目のパーツはライトステー左右です。素材は3枚板から出来ており、これらのパーツの中では厄介なパーツになります。その理由はスチール板3枚をスポット溶接されている為に電気の流れが変な取られ方をすることから綺麗にメッキがのりにくいと言う難しさがあります。完成品を見ると全く問題は御座いませんが、加工上、職人泣かせのパーツの作りとなっています。バイクパーツで言いますと旧車のチェーンカバーもこの様なスチール板を数枚使用しスポット溶接で製作されています。4番目はフロントフォークカバーでスチール製です。このパーツの表面は綺麗ですが裏面はご覧の様に錆が全体的に広がっています。これらのパーツの中では一番錆が表れやすい部品になります。理由はフロントフォークの一番上を被せている為に雨が一番当たりやすい箇所で有る。もう一つはこのパーツの素材が薄く形状からカバー内部に水分が溜まりやすく腐りやすいからです。剥離をすると貫通穴が表れやすいパーツです。5番目はブレーキホースブラケットです。素材はスチール製で純正では腐食しにくいユニクロメッキ加工が施されているパーツです。今回はクロムメッキ加工をご希望されました。7番から11番まではあまり見えない個所に装着されている事から下メッキ加工を選択されました。
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