メッキ加工バイクや自動車のオイルパンについて
2019年10月07日
メッキ加工するにあたって、バイクや自動車のボンネット内部のオイルパンを綺麗にする為に、最低限依頼する前に注意する点をご説明させて頂こうと思います。今回のお客様は弊社のリピーター様で前回同様バイクパーツになりますがフレームとホイル以外見える箇所の殆どが厚メッキ加工を選択してクロムメッキ加工して頂きました。このリピーター様はバイク屋さんや業者さんでは無く、ご自分で愛車を分解されてこの様にオイルパン内部に付着しているオイルを綺麗に取り除いて下さりご発送して頂きました。弊社としてもこの様にオイルを綺麗に取り除いて頂く事は大変に作業効率が良くなり、その分納期も早くなります。更に付け加えれば上の写真を見て頂ければお分かりになられます様に一番上の写真、表面のオイルパン左上にオイルが流れる筒があります。そして2番目の写真オイルパン裏面に板をボルトで4か所留めている物があります。これらの物の素材はスチール製です。そしてオイルパン本体はアルミニウム製ダイカスト(アンチモニ)です。実はアルミニウム製品にクロムメッキ加工を施すにあたって注意しなければいけない大事な事があります。それは違った材質の部分が加工上、薬品によって溶けてしまう事が有ると言う事です。今回で言うとアルミニウム製品をクロムメッキ加工したい訳ですから、この部品にボルトで留めているスチール部分は溶けてしまうと言う事に、このままではなってしまう訳です。ですのでどの様な部品に於いても全て分解する必要が有ります。万が一物理的に分解できない場合は出来る限り弊社で養生を施した上でクロムメッキ加工をさせて頂きます。残念ながらお答えできない場合も御座いますのでご注意下さい。あとはクロムメッキ加工したい部品の形状が歪な場合のご説明ですがオイルパンの様に高低差が有り、この間隔が狭い場合メッキがのりにくいと言う事が御座います。その場合、どうしてもお客様の出来上がりのイメージがメッキがのりにくい箇所に有る場合は弊社の鏡面ポリッシュ加工をお勧めしています。アルミニウム製品を鏡面ポリッシュ加工を施すとクロムメッキ加工を施した光沢感は得られませんが、素材の光沢感が表れて違った綺麗さが表れてきます。弊社でオイルパンや自動車のカタツムリ形状のタービン、そしてアルミニウム製ホイル等をご依頼されるお客様の中には鏡面ポリッシュで依頼して頂いてリピーター様になって頂いている方が少なくありません。歪な形状の部品を綺麗にしたい場合、その様な選択肢もある事を覚えて頂くと幸いです。
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