メッキ加工自動車関連以外で邸宅用ワンオフ製品に金色
2019年10月10日
メッキ加工にも様々な色合いを出す技術が御座いますが、例えば金メッキ、銀メッキ、銅メッキ、銀色に似たクロムメッキ、ブラックメッキ等、上の写真は金メッキに似た金色メッキ加工を邸宅用ワンオフ製品に施した状態です。大きさは正方形でステンレス400番研磨。この中に電飾を入れて使用する物だそうです。この金色メッキは別名を真鍮メッキとも言い皆様もご存じの5円玉や洗面所周りの素材である蛇口等、腐食しにくい材質です。この真鍮を電気によってステンレスやスチール製品に付着させる事でこの様な製品が誕生します。但し、有色メッキ加工を施した場合は必ず専用クリアーで表面を保護する事が必要となります。その時に加工工場で気を使うのがホコリです。実はプラスイオンとマイナスイオンの関係性でメッキ加工を施した商品にホコリが付着しやすい物理的な現象が必ず起こります。特に夕食メッキなどの工程でメッキが完成した後の保護膜作成クリアー仕上げで完成品に付着した状態でクリアーを施すと、その間に微小のホコリが付着してしなっている見栄えになります。無菌室の様な場所で作業を行わなければ完全には綺麗にならないかもしれません。上の写真は弊社の下メッキ加工による金色メッキですがホコリなどは付着しておりません。他に有色メッキで言いますとピンクゴールドやブルーメッキ、レッドメッキ、等この様な色調にもクリアー等の保護膜が必要となりますのでホコリなどの異物に気を付けなければいけない為に慎重に作業をしております。昔のメッキ技術は現代のメッキ技術より劣ります。これは当然の事と言えます。メッキ液も当時と違いけた違いに改良されました。治具も素晴らしい物になっています。変な話になりますが自動車やバイク、トラック等の旧車の新品時のクロムメッキの色調を現代の再メッキ加工(リクローム)で復活させようとしても絶対に出来ません。その位メッキ工場も進歩しました。昨日、希少価値カメラを修理する業者様からご相談が御座いました。ドイツ製の希少価値カメラの真鍮製部品にニッケルとクロムがのっているのですが、経年劣化でくすみ過ぎて当時の状態に甦らせたいと言うご要望でした。このご要望内容はその真鍮部品当時はザラつきが有り光沢が無い状態、この様に回復させていと。実際にはこの様な状態に近ずける事は可能ですが、あえて綺麗にしない様な事は反対に大変難しい事です。この様に昔の様な仕上がりになる事は経年劣化が起こらない限り不可能かもわかりません。少し違う話かもしれませんが、あえて経年劣化している様に見せるメッキが御座います。そのメッキ名は古美色メッキ加工と言います。メッキ加工の中でも一番手間が掛る方法で、一度金色メッキ加工を施した後に番手の高いバフで綺麗な表面を磨いて傷を付けます。そしてもう一度メッキ加工を施してクリアーで表面保護致します。完成品はまるで4、50年程経年劣化がしている様な状態になります。この様な加工依頼があるのは高級店舗の室内用品に多くみられます。あえて古びた製品になる様に見せるメッキ技術。
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