メッキ加工依頼VMAXポイントカバー

バイクVMAXポイントカバー
バイクVMAXポイントカバー

メッキ加工依頼で2015年式ヤマハVMAX(1700cc)のアルミニウムダイカスト製ポイントカバーをメーカー純正塗装から弊社の厚メッキ加工で綺麗にしたいと言うお客様のご希望です。今回はバイクの側面の顔とも言えるポイントカバーにクロムメッキ加工を施してドレスアップするお話をさせて頂きます。このヤマハVMAXのポイントカバーの材質はアルミニウム製ダイカスト(アンチモニ)で出来ています。丸みを帯びたポイントカバーの数は大きい物1個小さい物8個で合計9個です。独特な形状のバイクですのでポイントカバーもこの様に小さい物を両サイドに装着されています。表面の色も独特で赤色と茶色を混ぜた様な色合いをしています。今回はメッキ加工致しませんがアルミニウム製の細長い部品で素材がアルミニウムで表面をヘアーライン、その上に光沢クリアー仕上げのパーツもVMAXに装着されています。メーカー様の各部品に対する拘りが有る事が分かります。バイクのポイントカバーの素材には大きく分けて2種類の素材が使われています。その中で一番多いのは、このVMAXと同じものでアルミニウム製ダイカストです。旧車や一部の逆輸入の車体側部に亜鉛ダイカストを使用している物も御座います。最近のバイクは軽量化と強度を追求している為にアルミニウムとマグネシウムの合金で製造している事も御座います。外国産や国産、車種にもよりますがアルミニウム素材を使用しているバイク部品が多い様に感じます。それでは、VMAXのポイントカバーに弊社の厚メッキ加工を施す工程をご説明させて頂きます。まず初めにポイントカバーに付いている純正塗料を剥離致します。この時の剥離剤は自動車整備工場で使用される剥離剤で塗装剥離いたしますが、その下地のアルミニウム表面にはアルマイト加工されていますので硝酸で表面剥離致します。この硝酸剥離はアルミニウムに使用しますがスチールには使用せず、シアンや濃塩酸、濃硫酸を使用致します。続いてバフ研磨作業を行いアルミニウム表面を鏡の様に磨き込みます。番手は240番手から420番手迄行います。アルミニウム研磨はスチール研磨よりも難しい素材です。研磨終了後に電気メッキによる銅メッキ加工を施して2度目のバフ研磨を行います。この時に銅メッキの部分が布バフで削れ、削れた銅の粉が素材表面に有るピンホールに入り込みピンホールが無くなっていきます。この作業を行う事で仕上がりに良い結果が出ます。そしてもう一度、銅メッキ加工を施す事で完璧に綺麗な表面が誕生し、次に行うニッケルメッキ加工で腐食しにくい状態へとなります。最後にクロムメッキ加工ですが専用治具を使用して細部に至るまでメッキがのる様に致します。仕上げに細かな粒子の研磨剤でクロムメッキ表面を丁寧に磨いて完成品となります。この様に弊社の中ランクである厚メッキ加工は徹底した品質管理の元、検品に次ぐ検品でより品質向上を追求してお客様に喜んで頂けます様に日々努力させて頂いております。(弊社の厚メッキ加工の見栄えと錆びにくさのクオリティは大手自動車メーカー様よりもランクが上と言われています。