メッキ加工依頼アルミニウム削りだしメーターリング(ジャガー用)
2019年10月18日
メッキ加工依頼でのご相談でジャガーXKR用に外品メーカーで製作されたアルミニウムを削りだししたメーターリングを弊社の厚メッキで綺麗にしたいと言うご相談です。個数は7個ですが1個1個微妙に内径と変形角度が違います。上の写真2枚目をご覧頂くとお分かりになると思います。今回ご依頼頂いたお客様はメッキがかかっていると思いメーターリングをご購入されましたが、部品を手にして目を凝らして見てみると鏡面研磨でアルミニウムの光沢はあるが、クロムメッキの光沢が無いと言う事でその拘りで弊社にご相談頂きました。このお客様とは以前から弊社のホームページ内のお問い合わせホームから今回ご相談頂いたメーターリングのクロムメッキ加工依頼をお聞きし弊社のアドバイスも聞いて頂いていました。しかし、検品をしていなかったのでこの外品メーターリングが削り出しで表面をポリッシュ仕上げになっているのか?それともクロムメッキがくすんでしまって光沢が落ちてしまっているのかがお互いに分かりませんでした。流石に現品確認させて頂いて分かりましたが、このアルミニウム製メーターリングはポリッシュがけで仕上がっている事。それと形状が微妙に変形している事が分かりました。この技術は凄いと感じましたし、ポリッシュも綺麗に仕上がっていました。恐らくアルミニウムインゴットは良質な物を使って出来ているのでクロムメッキの光沢より当然落ちますが、購入されたお客様がクロムメッキがかかっている様に見えたのではと勘違いされたんだと感じました。このリングにクロムメッキ加工が施されていない答えが隠されています。それは2枚目の写真のメーターリング側面にメーターパネルに装着して隠れてしまう面に削り出しのヘアーラインが見えている事です。深いヘアーラインだとメッキの厚みでも見えますが、ブログに添付しても見えにくい位ヘアーラインの深さが浅い状態だと消えて無くなってしまいます。この状態でもポリッシュ仕上げなのか、どうなのかが分かります。お客様にこの事を電話でご報告させて頂いたらご納得されていました。今回の様なメーターリングで気を付けなければいけない事が御座います。それは先程もご説明をさせて頂きました様にメーターパネルとメーターリングにはめ込み時にメッキが側面にのる為にはめ込みずらくなる事が考えられます。元々、この間には隙間が無くしっかりと固定できるように製作されている訳ですから。弊社のメッキは綺麗さの追求、長持ちの追求、これらの大切な事を考えて加工を施していますので側面が分厚く仕上がるのは仕方が御座いません。その為にクロムメッキ完成後、お客様の手元に到着したらクリアランス調整が必要となります。このメーターリングを製作された外品メーカー様もこのデメリットが無い様にポリッシュ仕上げを選択されたのだと思います。当然、ポリッシュよりクロムメッキ加工の方がお客様は綺麗さと長持ちで喜ばれる事は分かっていたと思います。ですので使用用途と素材、形状により量産品は加工方法を選択しなければ手間が掛る事でお客様に割高な商品を提供してしまう事にもなります。ポリッシュ仕上げでもクロムメッキ加工仕上げよりも光沢は落ちますが人によってそれでも良いとお考えになられる方もいらっしゃいます。しかし今回のお客様の様に光沢が無く、くすんで見えると言う方もいらっしゃいます。この様な場合、弊社で分厚いクロムメッキ加工仕上げでご満足して頂く私たちも嬉しく思います。
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