メッキ加工でレイズゲノムホイルを綺麗にする
2019年11月10日
メッキ加工によってレイズゲノムアルミニウム製ホイルを新品未使用品の様に綺麗にする方法をご紹介させて頂きます。因みに、レイズ様は弊社の東大阪工場の近くにあります。このホイルは2ピースによって完成するタイプでリムとスポークの間に化粧ボルト、それと中央部にあるハブキャップで構成されています。今回のお客様は北海道の在住で凍結剤などホイルの表面を傷めやすい土地柄だそうです。弊社の工場は本社工場の東大阪、東京工場、埼玉工場、静岡工場の様な冬に雪で覆われている様な土地柄では御座いませんので凍結剤などでホイルやバンパー、グリルなどのモーター関連部品を傷める頻度は少ないと思いますが東北地方や北海道はこの時期からモーター関連部品が劣化するスピードが早まります。今は部品が凍結剤や海水からクロムメッキ部品表面を守るガラスコーティング剤やワックスが御座いますが・・・特に部品表面に海水が付着してほおっておくと塩の結晶が出来てメッキが腐食して次第に素材自体が腐食する事になりますので皆様も日ごろの愛車のお手入れを怠らない様にしてください。因みに普通乗用車を洗車する時見落としがちな自動車の足回りや裏面も高水圧洗浄機で汚れを飛ばすと良いと言えます。このレイズゲノムアルミホイルは約20年前に購入された物でオーナー様が思入れが深く日ごろからお手入れされていたので経年劣化が少ない様に見えます。このことでリクロームの仕上がりも良い方に変わってきます。メッキランクに於いても弊社の中メッキ加工で充分に新品未使用品に仕上がると思います。それでは上の写真、20年程経過したレイズゲノムアルミホイルを再メッキ加工する為の方法をご紹介させて頂きます。ホイルに装着されている化粧ボルトとハブキャップを外す事から作業を行います。弊社はホイルに装飾メッキ加工を施す事には特化しておりますがホイルの付属部品の取り外し等は専門業者様に業務委託してトラブルが無い様に致します。今回のお客様はホイルだけでは無くてハブキャップや付属品も綺麗にクロムメッキ加工を施して欲しいと言うご要望です。リムパーツとスポークパーツに分かれますが別々にメッキ加工を施す事になります。実は1ピースホイルよりも2ピースホイルの方が細部までバフ研磨出来る上に電気の流れも良くなる為に更にハイクオリティで完成品に仕上がります。アルミニウムホイルの場合は剥離剤でスチールよりも表面が溶けやすいので新品時のホイル強度よりも少し強度が落ちてしまいます。なので何回も再メッキ加工を施すのはあまり良くありません。次にバフ研磨作業に入りますが弊社はホイル用を磨く為だけにある専用バフレースで徹底的に磨き込み致します。そして銅メッキ加工を施してからアルミニウム表面にあるピンホールを消す為に2度目のバフレースを致します。そしてニッケル、クロムと電解メッキ加工を施します。次にハブキャップ部品にクロムメッキ加工ですが表面にクリアー塗装されております。剥離して加工する事は可能なのですが、その場合デメリットが発生致します。それはレイズゲノムのロゴが見えなくなるのです。あまりお勧めできません。化粧ボルトにクロムメッキ加工は出来ます。ねじ山にはメッキが付かない様に養生を致しますのでホイルを組み立てる上で不具合が発生する事は御座いません。
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