メッキ加工で凹みと錆がある旧車ジャパンの前後バンパーを綺麗な状態で元通りに戻す
2019年12月04日
メッキ加工で旧車ジャパンの凹みと錆が酷い前後バンパーを綺麗に元通りに直します。所謂、新品未使用品の様な状態に戻すと言う意味ですが、上の写真をご覧いただくと何かおかしいと感じませんか?それは旧車ジャパンの純正時の前後バンパーはクロムメッキ仕上げでした。しかしボディー色の様な仕上がりで腐食痕や凹みを目立たない様に細工をしているのがお分かりになられると思います。稀に旧車のオーナー様がバンパー等クロムメッキではオリジナル感が無いのでボディー色に合わせると言う事が御座いますが、今回のバンパーは間違いなくそれとは違います。その答えは上の写真が全てですが一番下の写真とバンパー表面の腐食痕がうっすら分かる様な写真。バンパーの塗装を剥離するとビックリするほど経年劣化による腐食痕が全体的に表れる事が想定できるほど厄介な状態と言えます。バンパーがこの様な状態の時に弊社の上メッキ加工で施工すると新品未使用品で尚且つ内部にプライマー処理を施すために、通称錆びないメッキバンパーで仕上がります。続いて中メッキ加工(分厚いメッキ仕上げ)このランクを例えて言いますと、日野大型トラック純正バンパーと同等のメッキ厚で下地の磨きは数倍上です。経年劣化製の腐食痕や凹み等が有る場合は板金加工を行ったうえで分厚いメッキを施す方法です。旧車ジャパンは皆様がご承知の通り結構な中古相場で取引されており純正バンパーもそこそこな価格で取引されている様です。この車は40年ほど経過しています。今回のバンパーは業者様で個人オーナー様から相談を受けて弊社にご依頼して頂きました。お客様の見栄えのクオリティと錆びにくさのクオリティに照らし合わせると弊社の中メッキ加工(分厚いメッキ仕上げ)+板金加工を選択して頂きましたので、その加工の仕方をご紹介させて頂きます。まずは前後バンパー表面に付着している塗装を剥離致します。この時に使用する剥離剤は自動車板金業者様が使う物と同じです。塗装剥離が完了すると必ずクロムメッキが現れてきます。その理由は一番最初にご説明させて頂きました純正時はクロムメッキ仕上げだからです。(このバンパーが塗装される前にサンダー等でメッキを強引に削っている場合は違いますが)メッキを剥離するにはシアンを使用しますが、この薬品は限られたメッキ工場にしか御座いません。(シアンを扱う事が出来るのは許可を得た工場に限ります。)普通ならば約7日から10日漬け込みますが、今回はご覧の様に経年劣化が酷過ぎる為に少ない日数で漬け込む事になると思います。そうしなければ錆もメッキと一緒に溶ける為に最悪の場合、バンパー自体が無くなってしまう恐れさえ御座います。次にスチール表面の腐食痕状態を確認し板金職人による検品となります。この時にやっと完成時の見栄えのクオリティがどの程度になるかが想定できます。次に板金加工賃をお客様にご報告させて頂いてご商談させて頂きます。この時に板金加工を選択された場合には数日かけて施工します。板金加工を選択されない場合にはバフレースによりバンパー表面を180番手から徐々に上げて行き最終番手は420番手迄仕上げます。この時に見栄えは顔が写る感じです。次に銅メッキ加工を施して2回目のバフ磨きでピンホールを埋めます。そして2回目の銅メッキ加工を施してからニッケルメッキを分厚くしクロムメッキを施します。最後に細かな粒子の研磨剤で丁寧に磨いて完成品となります。
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