12月7日納品2JZタペットカバークロムメッキ加工完成品
2019年12月07日
上の写真は12月7日本日納品、2JZタペットカバーに装飾クロムメッキ加工を施した完成品です。数週間前にも同じお客様に経年劣化が酷いタペットカバー完成品を納品させて頂きましたが追加の御依頼分が本日完成致しましたのでブログにアップさせて頂きました。前回のタペットカバー表面にはアルミニウムダイカスト独特の錆が至る個所に御座いましたが、今回のタペットカバー表面にはさほど腐食が見当たらず綺麗な純正塗装が施されていたおかげで綺麗に仕上がりました。しかし前回はタペットカバーに元々取り付けているスチール製パイプ部品が無い為にバフレースしやすかったのですが、今回のタペットカバー表面をみて頂くとお分かりになられます様にパイプが装着されているのが確認できると思います。ご依頼主様はレーシングカー製作者ですのでエンジン部品を分解する事には長けていますが、その業者様でもこのパイプを取り外すのは無理だと言う事でこの様な状態での完成品となります。装飾クロムメッキ加工は皆様もご承知の様に塗装等では無くて素材表面を剥離してからどれだけ綺麗に表面を磨けるかが一つのポイントになります。となりますと、部品にパイプなどの付属品が装着されていますとその周辺部分が磨きにくくシボなどのブツブツや腐食痕等が綺麗にならないデメリットが発生致します。その為にも装飾クロムメッキ加工を施したいパーツは出来る限り部品した方が全面綺麗に仕上がると言う理屈です。因みにバフレース研磨機は添え付け式で馬力が7.5、バフは様々の大きさが御座いますが通常使用する物は50ccバイクタイヤより少し狭いくらいの物を使用致します。それによって磨く角度や力加減、そして体重をかける事により表面を磨いていきます。付属品などが装着されているとその周辺までぎりぎり迄追い込んで磨くと、先ほどもご説明させて頂きました様に研磨機の馬力が高いのでバフがパイプなどの付属品にあたってしまうと破損してしまいます。と言う理由で物理的に磨けない部分と磨いた部分との完成時に於ける見栄えの差が出てしまいます。そしてタペットカバーに装着されているとデメリットがある事がもう一つ御座います。それはタペットカバー自体はアルミニウム製品、パイプ自体はスチール部品、違う素材どうし、メッキ加工に於いては素材によって薬品が違う為に表面の生地が荒れたり、もしくは溶けてしまったりと散々な結果に至ってしまう事が珍しく御座いません。今回の様にアルミニウムとスチールのメッキ加工に使用する薬品は違いますので、スチールパイプにダメージが出やすい事になります。タペットカバー裏面にもスチール製の薄い板が装着されている事が多いので気を付けなければいけません。
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