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純正L型用ファンネルにメッキ加工

上の写真はL型エンジン用ファンネルに装飾クロムメッキ加工を施した完成品です。このオーナー様は以前に同型のタペットカバーに鏡面ポリッシュ仕上げのご依頼を頂いて続いて純正ファンネルを綺麗にしたいと言う事で追加依頼品になります。メッキのランクは下メッキ加工ですがご覧の様に見栄えの仕上がりはご覧の様にとても綺麗です。お客様によってはファンネル内部にもクロムメッキで光沢を出したいと言う場合には追加料金を頂きますがその様に仕上げる事も可能です。先ほどもご説明させて頂きました様にこのファンネルは純正品で経年劣化している状態で依頼頂きましたが、オーナー様の日頃のお手入れが行き届いていたので素材自体は少し表面が荒れている程度でした。40数年経過しているとは感じない状態でした。実は今回のオーナー様は他社様にもお電話で見積りをとられたとお聞きしました。お客様の見栄えのクオリティと錆びにくさのクオリティのお考えから弊社の下メッキ加工を選択して頂きました。L型ファンネルは6個ワンセットですが、上の写真では5個です。なぜならばオーナー様が一度お試しで1個下メッキ仕上げのファンネルをご覧になられた上で見栄えのクオリティにご納得されれば残りの5個も同じランクの仕上げで行いたいと言う事でしたので1個足らないのは既にオーナー様のお手元に御座います。その時のお客様のお言葉は下メッキ加工仕上げなのに凄く綺麗ですと喜んで頂きました。今回のオーナー様はファンネル内部まで鏡面による光沢まではお望みになられませんでしたので内部の仕上がりはニッケルがのっている様になっています。それでは下メッキ加工の工程をご紹介させて頂きます。純正L型ファンネル表面には錆止めであるアルマイト処理が施されておりましたので剥離作業を行います。続いてバフ磨きですが表面は磨きますが内部は磨きません。外部表面は少し生地が荒れていますが内部はさほど生地が荒れていませんでした。この事は恐らくホコリや汚れが付着しにくい事が影響しているのではと考えられます。次に銅メッキ仕上げを行いピンホール埋め致します。この時点でファンネル内部にも光沢のあるクロムメッキを望まれている場合には専用治具を使用し銅メッキ加工を施します。その治具の形状はファンネル内部中央部上から下まで突き抜ける様な物です。気を付けなければいけないのが素地に当たらない様にしなければいけません。万が一治具と素材が触れれば部品の破損につながります。そしてニッケルメッキを施して最後にクロムメッキを施せばご覧の様な仕上がりになります。