厚メッキ加工(中ランク)での下地磨きの限界値についてのご説明
2019年12月29日
上の写真は、10月下旬に弊社に厚メッキ加工指定(中ランク)の仕上がりでご依頼いただきました業者様の絶版になって新品未使用品が手に入らないスチール製ハンドルの完成品です。写真添付では分かりにくいですが最高の光沢が出ていて私が言うのもおかしいですが凄く綺麗なハンドルに仕上がっています。この絶版ハンドルの特徴に3段の山型状になっており頭頂部が尖って出来ております。その底辺もかなり深い為に高低差があります。底辺の角度もキツイのでこの様な場合には専用ルーターを使用して磨き込まなくては、その下地が平らにはなりません。この元の状態と言うのは荒目のサンドブラスト(ショット)を撃った様なザラザラした下地肌でした。特にこの様なザラザラした肌には徹底した磨き込みを行う必要があります。この事は装飾クロムメッキ加工完成時の見栄えクオリティに比例致します。そう言った目線でもう一度写真を見て下さい。ハンドル底辺部に少しザラザラした肌が見えるでしょうか?角度が一番きつい底辺部です。よく目を凝らさなければ見えないと思います。この角度、深さ、形状が厚メッキ仕上げ(中メッキ加工)の限界値となります。(基本料金内の場合)。当然、別途料金が掛かりますが最終手磨きで時間をかけていけば最終的にはザラザラした肌も平らにはなりますので綺麗には仕上がります。この場合はお客様の見栄えのクオリティによってお求めになる物が違いますので、今回の厚メッキ仕上げ(中ランク)の基本料金内の見栄えのクオリティをご参考になられてご検討頂けたら幸いです。今回の納品に於いても専門業者様からはイメージよりも綺麗に仕上がったのでお客様からお褒めの言葉を頂きましたとおっしゃって頂いた様です。弊社もそのお言葉を聞かせて頂いて大変に嬉しく思います。この様な変わった形状の部品の場合バフ磨きが出来にくい箇所が出てきます。大きさや素材、部品に塗装やメッキが付いている、経年劣化の状態など、様々な用品により見栄えのクオリティや錆びにくさのクオリティが多少なりとも変わってきます。出来る限り現品確認をさせて頂いた上でご商談される事が最も望ましいと弊社は考えております。この言葉は今までメッキ加工の業者様や工場に委託されてその完成品で嫌な思いをされた方も少なくないと思います。どの業者様にご依頼するにしても現品確認はお客様にとっても大変に大切な事で損しない、もしくはお客様がお求めになるイメージ以上の仕上がりになる事も期待できます。
カテゴリ:ブログ