希少価値自転車部品に厚メッキ加工を施す方法12月24日愛知県個人様
2019年12月25日
上のパーツは愛知県の個人様からのご依頼で希少価値が高い自転車部品に厚メッキ加工(中ランク)でボルトの頭やハンドル握り部分の刻印を残した上でと言うご要望です。お客様のご希望では大手モーター関連の装飾クロムメッキ仕上げの見栄えのクオリティと錆びにくさのクオリティを追求したいとおっしゃっておられましたので弊社の中メッキ加工を選択して頂きました。弊社の中ランクは日野自動車大型トラックの純正クロムメッキバンパーと同じレベルのメッキの厚みです。このランクが一番人気です。今回のハンドルにはクロムメッキ加工が施されておりますが経年劣化によりご覧の様に光沢が少なく尚且つ点錆が表面に現れています。(1970年代物)専用ボルトにはネズミ色の塗装が施されていて頭部にはアルファベットの刻印があります。素材はハンドル同様にスチール製です。続いてアルミニウム製のシフトレバーにも刻印が施されています。クロムメッキが施された真鍮製のレバーにはスチール製のボルトとナット、もう片方にはスチール製のボルトとナットが付いています。今回のボルト頭部の刻印程度の深さですと弊社の厚メッキだと刻印が消えてしまいます。しかしアルミニウム製レバーの刻印の深さだと消えません。何故、刻印が消えてしまうのかと言いますとバフレースとメッキの厚みでこの様な事になる訳です。バイク部品等にも同じような刻印が有る物も御座いますが、今回の事例と一緒です。刻印を残して装飾クロムメッキ加工を施したい場合には剥離後バフを刻印近くには当てない事が鉄則です。しかしながら経年劣化が進んでいる部品に対してバフを当てない場所はピンホールや巣穴が磨いた箇所よりも汚く見える事があります。例でご説明させて頂きますとアルミニウムの削り出し部品は磨いた箇所と磨いていないか所の差が低い事も御座います。新品未使用品の金属部品もこの様な事例になる事も御座います。経年劣化が進んでいる様な部品の場合刻印を優先するのであればその周辺の見栄えを追求する事は出来ないと考えておいた方が良いでしょう。次にブレーキレバーですが上記でご説明させて頂きました様に真鍮製で左右有る内、片方のネジとナットがスチール製でした。実は真鍮部材とスチール部材とは違うメッキ加工方法なのですが万が一スチールの工法で行うと真鍮が溶けて無くなってしまう事に繋がります。この事柄は一度は業者様が失敗して痛い思いをされた事が有るかもしれませんが弊社はこの様なミスが無い様に小さな部品も全て素材を調べた上でメッキ加工をお受けさせて頂いておりますのでご安心ください。
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