旧車(自動車)の再メッキ加工について可能な部品、不可の部品のご説明
2020年01月03日
1月3日のお話は旧車(自動車)の部品に対して再メッキ加工(リクローム)や塗料が付着している物、経年劣化が進んでいるパーツに対して綺麗に施工が出来る状態、そうで無い状態を分かりやすくご説明させて頂きたいと思います。1台の旧車を例に挙げてご説明させて頂きますがメルセデス・ベンツ280SLで言いますとフェンダーミラーは当時の装飾クロムメッキが施されていります。当然内部にはミラー部品が装着されておりメッキ加工後にフェンダー全体部品を組み立てて完成品になっていますので再メッキ加工をご希望の際にはミラー部品やステー、カバー等を完全に分解している状態でのみ加工が出来ると言う事になります。旧車(自動車)のミラーパーツが一番再メッキ加工が困難と言えます。このパーツだけはレストア専門業者様などが脱着含めて行って貰うのが賢明です。2つ目はグリルですが280SLはアルミニウム製で全9パーツで構成されています。中心部のエンブレムの素材は亜鉛ダイカストに装飾クロムメッキが施されていますが再メッキ加工を施さなくともドイツ本国には現在、新品未使用品在庫が御座います。価格は約1万円程度です。(取扱い専門店で取り寄せてもらう。)グリルのその他部品は弊社の上、中、下メッキランクから選んで頂く。3つ目は前後バンパーですがこの車種は3分割です。純正は必ず当時としては最高品質の装飾クロムメッキが施されております。素材はスチール製で歴代のオーナー様がどれだけノンコンパウンドワックス等でお手入れされているかのもよりますが一番腐食する部品です。50年ほど経年劣化している物は最低でも弊社の厚メッキ仕上げ(中ランク)以上が望ましいです。4つ目はアウタードアハンドルですがこの素材は亜鉛ダイカスト(アンチモニ)です。このパーツも当時メッキ加工を施した後にハンドル裏面に取付部品や専用バネ等を組み立てて出来上がっておりますので再メッキ加工をご希望される場合には必ずフェンダーミラーと同じようにレストア専門業者様に分解と組み立てを依頼しなくてはいけません。(この部品は上メッキ加工のみ)5つ目はモールですが場所によってアルミニウムと亜鉛ダイカストを使用しております。意外とこの部品は年数のわりには経年劣化でボロボロと言う事は珍しいですが亜鉛ダイカスト(アンチモニ)モールの場合は経年劣化で表面が綺麗でも上メッキ加工でなければ不可になります。(アウターハンドルと同じ)6つ目はホイルキャップですがこの部品も50年経年劣化致しますと最低でも弊社の中ランクである厚メッキ仕上げ以上をお薦め致します。場合によっては経年劣化か所に板金加工や表面補修を行った方が見栄えのクオリティが増します。(板金加工職人は日本でも有名な職人が加工致します。)
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