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アメ車(旧車)の純正パーツに再メッキ加工するのに必要な注意点とは1月5日

本日のお話はアメ車、特に旧車の様々な経年劣化してしまった純正装飾クロムメッキパーツを再メッキ加工(リクローム)で新品未使用品の様な光沢と見栄えが回復する為の注意点をご説明させて頂きたいと思います。アメ車と言えばフォードやクライスラーゼネラルモーターズ等が代表的なメーカーですが、メーカーが違うと言えども共通する点が御座います。それはヨーロッパの自動車メーカーよりも装飾クロムメッキパーツを多く取り入れている点にあります。これは現行のアメ車にも引き継がれています。ですのでアメ車の旧車レストアを行う場合に必ずと言って良い程、経年劣化した純正部品に再メッキ加工(リクローム)する事がヨーロッパ車と比べて多いと言えます。もう一つの大きな違いは前後バンパーの大きさと形状にあります。日本車のバンパーはヨーロッパ車と形状と大きさが大変似ており違うと言えばスチールの肉厚位だと感じます。アメ車バンパーの特徴としてはスチールの肉厚も下手をすると日本車の倍程有る様に感じる事も御座います。装飾クロムメッキの質感は日本の質感よりも劣り錆やメッキが剥がれやすいのも特徴の一つと言えます。バンパーの大きさは2トントラック純正バンパーと同等か下手をすると4トン標準クラスの物と同じ事もけして珍しくは御座いません。例えて日本車に言い換えればトヨタハイラックスサーフ純正クロムメッキバンパーの横幅の様な感じです。それと通常フロント、リア共にバンパーの形状は真っ直ぐの面が普通ですがアメ車は正面が一部深く入り組んでいたりしてモーター関連に特化した装飾クロムメッキ工場でも再メッキ(リクローム)の場合には大変に苦労する事が珍しくありません。その理由は入り組み個所にバフが当たり難い事と見栄えのクオリティが悪い割にメッキが分厚く(純正品の場合)お客様によっては再メッキ依頼時にはスチールバンパー内部にかなり腐食痕が現れていてこの痕を消すのに大変な労力を必要とする為。この事からヨーロッパ車及び日本車のバンパーよりもアメ車の方が手間が掛かるのでコストが高くなる事が多いと言えます。(当社の中メッキ、厚メッキ仕上げ以上のランクを推奨)マスコットパーツやアウタードアハンドル等のクロムメッキが施されている物は他国とも同じ素材を使用している事が多いです。(値段は変わらず)グリルも独特な形状をしています。素材はABS製樹脂を使用しているか金属を使用している場合には亜鉛ダイカスト及びスチール、アルミニウムを使っている事も御座います。樹脂の場合には必ず剥離が出来るか検品による薬品検査が必須になります。(加工不可になる事も珍しく御座いません。