メッキ加工を施したいパーツにシボが有る様な場合は?
2020年01月30日
1月30日のブログ内容は皆様がメッキ加工をかけたいパーツに、上の写真の様なシボ、表面にザラザラした様な模様が有る状態で装飾クロムメッキ加工を施してもご覧の様な仕上がりになります。お客様によっては鋳物肌を好まれる方も少なくは御座いませんが今回はこの様な状態の時に、どの様にして鏡の様な綺麗な仕上がりで光沢が出せる様に出来るのかをご説明させて頂こうと思います。通常、この様な鋳物肌は文字通り鋳物から出来ており表面にはこの様なザラザラした通称シボと言われる様な状態に必ずなっております。この様な物は基本的に販売や製造されているメーカー様はその上に装飾クロムメッキを施してお客様にご提供する事は全く考えておりません。塗装やユニクロ、溶融亜鉛メッキ等で二次加工されて販売している事が多く、もし販売したとしても上の写真の様な仕上がりになります。そこでこのシボを消す為にはバフやポリッシュにより表面を削りその後に磨きをかけて鏡の様にする事がシボを消す事が出来る方法です。もしくはアルミニウム製金属パテで表面を覆い隠してから装飾クロムメッキ加工を施す事、この2点の方法のみ鏡に仕上がりに出来ます。シボを消して綺麗な表面を作る技術は金属だけでは無くて弊社は樹脂にも応用致します。樹脂パーツは鋳物では御座いませんが自動車やトラックなどの内装部品に多く採用されております。例えばダッシュボード付近の樹脂パネル等、これらの表面はシボと呼ばれる鋳物肌の様な質感で装着されております。金属のシボと違いあえて樹脂パーツ表面に模様として考えて製作されております。しかしながらこの様な物に鏡の様な仕上がりでしかも光沢感を出そうとすると、このままでメッキ加工を施しても綺麗な見栄えにはなりません。ですので上記のシボ消し技術で表面を綺麗にした上で高品質の装飾クロムメッキを施す訳です。この技術は画期的で部品表面が経年劣化や事故等により深い傷が有る物にでも応用できるので特に旧車等の生産中止となっている様なパーツにこの方法で加工を施すことにより新品未使用品+劣化しにくい付加価値を部品に出す事が出来ます。金属製品ならばほぼ100%加工をお受けさせて頂けます。しかしながら樹脂製品で経年劣化が激しすぎる様な状態の物であれば使用する薬品に耐性があるかを調べて合格すると加工可能になります。10個依頼をお受けして合格するのが9割程度になります。いずれにせよ現品確認が必須になります。
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