タンク製品(2トン車用)塗装付きで経年劣化による錆及び腐食が有りバフ研磨がし難いパーツをメッキ加工するご説明。
2017年12月28日
この写真のパーツは、2トン車のキャブの後方下に付いているタンクです。
素材はスチール製で塗装があり、経年劣化から錆も有ります。
4トントラックや大型トラック、トレーラー等のマニア様や車両屋さんからのエアータンクにメッキ加工して欲しいと言うご依頼は来ますが
2トン車はあまりにも見えない所に装着している事からご依頼が有りませんでした。それによって、このお客様の拘りが凄い事が分からます。
タンクパーツには様々なタンクが御座います。トラックやバイクなどの燃料タンクや4トン車や大型トラック、トレーラーのエアータンク
タンク製品をメッキ加工する為にタンク内部を洗浄できる事が条件になります。要するにタンクをメッキ槽に入れる事でタンク内部の汚れ等が
メッキ槽内部が汚れる他、銅メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、各槽に違うメッキ液が入ってしまう事をふさがなくてはならないからで
す。ですのでタンクに2つ以上の内部洗浄できる程の穴が必ず必要になります。
この条件は、どこのメッキ屋さんでも一緒です。
当社の上メッキ加工、中メッキ加工、下メッキ加工も同様に穴が2つ以上開いていなければメッキ加工は不可になります。
どうしてもメッキ加工をしたい場合はドリルなどで穴を開けなくてはいけません。
今回ご依頼のタンクパーツには2か所エアーの出口が有りますので当然メッキ加工は出来ます。
まずメッキ加工を行う前に必要なのは塗装剥離と錆を溶かします。この剥離剤はメッキ屋さんによって違うのですが
当社はシアンを使います。その理由は、シアンが一番綺麗に剥離が出来る事からパーツが綺麗にメッキが付きます。
その為、見栄えの綺麗さやメッキが剥がれない様になります。
完全に塗装剥離、亜鉛剥離が完了するとバフ研磨を行いますが、写真をご覧になられるとお分かりになるかと思いますが、タンクを車体に
取り付けるステーやパイプが付いている事からタンクも小さいので磨き難く、磨けない個所はルーターなどを使用しなければいけません。
バフ研磨終了時、タンクを見ると顔が写っている状態が望ましいです。
メッキ加工を行って綺麗に仕上げる為にどれだけ綺麗に磨き番手をどれだけ上げて行けるかに見栄えのクオリティが良いか悪いかが
変わってきます。ですのでこの作業の技術が高いメッキ屋さんはクオリティが良い商品をお客様に提供出来ていると思います。
続いてメッキ槽に研磨が終了したパーツを入れるのですが、鉄粉や研磨粉を綺麗に洗い流してメッキ槽に入れます。
街のメッキ屋さんレベルでは、スチール製品の場合ニッケルの槽に漬けますが、当社は銅メッキ槽に漬けます。
この作業のメリットは銅メッキをかけて行う綺麗さと銅メッキをかけないで行う綺麗さでは差が出ます。
当然、銅メッキを入れた方が綺麗に仕上がります。
メッキをかけたいパーツにピンホールが多い素材や錆が多い素材の場合、銅メッキ加工後、もう一度バフ研磨し削れた銅の粉を利用し
ピンホールを埋めます。こう言う作業も手間を掛ける事によって見栄えのクオリティが良い風に変わってきます。
この作業が終了するともう一度、銅メッキ加工を分厚めに行います。ながめに銅メッキ槽に漬けこむ事。
次にニッケルの槽に漬けこみますが、この作業はニッケルを分厚くする事によって錆びにくくする他、先程でも埋まらない少し大きめの
ピンホールがメッキ厚によって見えなくなります。特にメッキが入りにくい形状のパーツの場合もニッケルをながめに付け込む作業を
行う事によって綺麗にメッキがのります。商品の素材や新品か古いパーツかパーツの形状が複雑なのかどうか等によって
職人の経験や腕が達者かどうかでクオリティの良し悪しが変わります。
私が言うのはおかしいかも分かりませんが当社の職人は大変腕が良いです。
ニッケルメッキ加工が完了しますとクロムメッキ加工致します。この作業のなが漬けのメリットはクロムの光沢をより永く維持する事が
可能になります。当然、メッキが付いているパーツを長年使用していると洗剤で洗ったり、飛び石、ホコリ、日光等様々なストレスがメッキ
パーツにかかり色合いがあせたり、下地のニッケルが見えてしまったりしてしまうのを防ぐ事が可能になります。
お値段が町のメッキ屋さんより少し高くても、のちのちクオリティ重視のメッキが長持ち致しますので大変お得になります。
分かりやすく言うと市販されている程度が悪いメッキ、あれを安いから買って直ぐ錆びるは、メッキが剥がれるわ、あんな残念な事は
有りませんよね。そう言う事です。
そう言うパーツを満足してお買いお求めになられる方には良いかもしれませんが・・・
ハイクオリティを望まれている業者様や個人様、お気軽にメッキ工房光沢屋にお問い合わせ下さい。お待ちしております。
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