旧車(車)腐食しているスチール製ライト枠を板金加工後再メッキ加工(リクローム)のビフォー、アフター。

この写真は以前に腐食した旧車のスチール製ライト枠(ビフォー)をブログに張り付けしました。

加工が完成致しましたので個人様、業者様に工程を分かりやすく丁寧にご説明させて頂きます。

写真をご覧の様に二つ有るライト枠の片方が裏と表が錆で繋がっているのがお分かりになると思いますが、この様な状態になるのが自動車の

左側パーツが多いです。

例えば、グリルやバンパー、アウタードアハンドル、モール、ありとあらゆる左側の部分、その理由は恐らく日本の道路は水はきが良い

良い様に助手席側の道路が運転席側よりも低いからだと言われていますが・・・

見た感じどう考えても同じ車に付いているライト枠とは思えないぐらい片方だけ腐食が酷い状態です。

このパーツにもメッキが付着しておりますのでシアンによる剥離作業を行いますが剥離期間は約10日になります。

この様な錆、腐食痕が有る場合はメッキだけでは無くこの錆も溶けて無くなってしまいます。

シアンによる剥離完成後、当然穴が開いておりますので板金加工致します。

この作業は熟練の専門職人が行いますので大変綺麗に仕上がります。

板金加工が完成致しますとバフ研磨作業を行いライト枠表面を丁寧に磨いていきますが番手は180番手から上げていきます。

ここで気を付けて作業を行わなければならないのは鈑金痕とその周りの表面との差を無くすように作業を行わなければメッキ完成時に

その段差が分かってしまいます。

次に行う作業は銅メッキ加工でライト枠表面に銅被膜で覆い隠す作業を行い、もう一度バフ研磨作業を行いスチール製ライト枠表面に有る

ピンホール等に削れた銅の粉を用いて研磨作業を行います。

この作業は一回目のバフ研磨作業の様に削るのでは無く番手を上げて行わなくてはなりません。

その理由は荒目の番手で研磨作業した場合、ただただ銅が削れるだけで銅の粉が綺麗にピンホールに入る事は無いからです。

次に行う作業は更に銅メッキ加工を行いメッキ完成後の見栄えのクオリティを良くする為に行います。

その作業が完成致しますと次に行う作業はニッケルメッキ加工を行い腐食しにくくするメリットと次に行う銅メッキの相性の為に

作業を行います。

最後に行うメッキ加工はクロムになります。

この作業のメリットは銀メッキの様になる上に光沢が出ます。

メッキ液自体は黄で熱いお湯でパーツ表面を洗い流すと綺麗で光沢のあるクロムメッキパーツに仕上がります。

クロムメッキパーツの仕上げ作業として細かい粒子の磨き粉を利用し磨きますと検品してお客様に完成のご連絡をさせて頂きます。

板金加工が必要な状態の大切なパーツを新品かそれに近い状態にしたいとお考えの個人様や業者様はメッキ工房光沢屋にお問い合わせ

下さい。